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米下院、ウイグル強制労働防止法案を可決-中国の反発必至

更新日時
  • 国土安全保障省に弾圧に加担している企業・団体リスト作成義務付け
  • 下院は女子テニス彭帥さんの問題などでも決議を可決

米下院は8日、中国・新疆ウイグル自治区におけるイスラム教徒の少数民族ウイグル族への弾圧を巡り、同国に制裁を科すことを目的とするウイグル強制労働防止法案を賛成428、反対1の圧倒的賛成多数で可決した。中国の反発は必至で、米中間の緊張は一段と高まりそうだ。

  上院は同様の法案を全会一致で可決済みで、下院でも圧倒的賛成多数で可決されたことは議会における対中強硬姿勢への超党派の幅広い支持を反映している。

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ペロシ下院議長(12月8日)
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  ペロシ下院議長は採決前の記者会見で「中華人民共和国はウイグル族を含む少数民族に対し、大量収容や拷問、強制労働を課す残虐な弾圧を行っている」と指摘。「これらの法案により下院はこの恐ろしい状況と闘い、中国政府の残虐行為を明らかにする」と述べた。

  米政府は6日、中国の人権侵害に関する懸念を理由に2022年北京冬季五輪・パラリンピックの外交的ボイコットを発表していた。

  下院はこのほか、中国の著名女子プロテニス選手彭帥さんを巡る問題で国際オリンピック委員会(IOC)が「人権に関する自らのコミットメントを順守しなかった」とする意見表明の決議と、ジェノサイド(民族大量虐殺)が新疆ウイグル自治区で行われているとして国連に調査を求める決議をやはり圧倒的多数で可決した。

  ウイグル強制労働防止法案は、新疆ウイグル自治区での中国政府によるウイグル族や他の民族弾圧に加担している企業・団体のリスト作成を国土安全保障省に義務付け、米国への輸入を禁止する内容。米税関・国境警備局(CBP)局長が例外として認めない限り、同自治区からの全ての産品が強制労働で製造されていると見なす「反証を許す推定」規定も盛り込まれている。

  上院は今後、下院で可決された法案をそのまま受け入れるか、両院協議会で双方の法案の相違点を調整するか決定を迫られる。

原題:House Passes Bill to Punish China Over Oppression of Uyghurs (1)

House Passes Bill to Punish China Over Oppression of Uyghurs(抜粋)

(下院議長のコメントや法案内容などを追加して更新します)
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