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Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg
Cojp

来年の米S&P500種、ウォール街ストラテジスト見通しに大きな開き

  • ネッド・デービスのクリスソールド氏は一時的な浅めの弱気相場予想
  • クレディ・スイスとJPモルガンのストラテジストは強気な見方示す

米金融当局のタカ派姿勢への傾斜や、刻々と変化する新型コロナウイルスを巡る状況などを背景に、ウォール街のストラテジストの米株価予想は難しくなっている。

  ネッド・デービス・リサーチの米国担当チーフストラテジスト、エド・クリスソールド氏は最新予測で来年の米株価について、企業収益の伸び鈍化や米金融引き締め策を受けてS&P500種株価指数がいったん「浅めの弱気相場」に入った後に反発し、小幅高で年末を迎えるとの見通しを示した。

  こうした慎重な見方がある半面、クレディ・スイス・グループのジョナサン・ゴラブ氏は企業利益の改善見通しや緩和的な金融環境を理由に2022年のS&P500種の目標を5200と、200ポイント上昇修正。マルコ・コラノビッチ氏率いるJPモルガン・チェースのチームは、来年にはパンデミック(世界的大流行)が収束し、米景気が本格回復するとみて、ボラティリティーの低下を見込んでいる。

  米金融当局が3年ぶりにタカ派姿勢に転じる一方、新型コロナ感染拡大で新たな行動制限が講じられて経済成長が損なわれかねないという、ほぼ予測不可能な状況が、このような相反する見通しに反映されている形だ。ブルームバーグがこれまでに集計した22年のS&P500種の予想レンジは4400-5300と20%の幅があり、過去10年間では2番目の大きさとなっている。

Strategists’ year-ahead targets for S&P 500 show second-largest gap in a decade
 
 

  TDプライム・サービシズのディレクター、ジョシュア・レオナルディ氏は「米金融当局の動向やインフレ、パンデミックを巡り絶え間なく揺れ動く情勢など、考慮すべき変数が増えている」と指摘した上で、「幅広いさまざまなシナリオをもたらすマクロの地政学的な現在の観点が影響しているだけかもしれない」と話した。

  ネッド・デービスのクリスソールド氏は、S&P500種が来年のある時点で少なくとも10%の下落に見舞われ、年末時点は5000となると予想。「22年が市場にそれほど優しい環境でないのはほぼ確かだ。上昇ペースは鈍り、後退の頻度は増えて、二桁の調整に見舞われる可能性は高く、浅めの弱気相場入りの現実的なリスクがある」と8日の顧客向けリポートで指摘した。

relates to 来年の米S&P500種、ウォール街ストラテジスト見通しに大きな開き
Source: Ned Davis Research
Source: Bloomberg

原題:

Strategists’ 2022 Forecasts Diverge by Second-Most in 10 Years(抜粋)

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