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ドイツ、ショルツ氏が新首相に就任-16年間のメルケル政権に幕

更新日時
  • 戦後9人目の首相、緑の党と自由民主党との3党連立政権が発足
  • コロナ危機やウクライナ情勢など多くの課題を抱えての船出に

ドイツ議会は8日、社会民主党(SPD)のショルツ氏を首相に選出した。SPD主体の3党連立による新政権は、深刻な新型コロナウイルス危機やウクライナ情勢を含む地政学的な問題を抱えての船出となる。ショルツ氏は第二次世界大戦後で9人目の首相に就任し、16年続いたメルケル政権は幕を閉じた。

  ショルツ氏(63)は過去4年間、メルケル氏の下で財務相兼副首相を務めた。新政権の陣容は新たな顔ぶれになるが、大きな変化はなさそうだ。9月26日の選挙を僅差で勝利したショルツ氏は安定感や有能さ、カリスマ的とまでは行かないがそのリーダーシップなど、メルケル氏が支持された点と重なる部分が多い。ショルツ氏は就任宣誓を行い、8日夕方には就任後初の閣議を開く。

Olaf Scholz to Take Over as German Chancellor, Ending Merkel Era
首相に選出されたショルツ氏(8日)
Source: Bloomberg

 

 

  メルケル氏は欧州連合(EU)内で最も力を持つ仲介役として、西側主要国の一つとしてドイツの地位を行使した。その後を率いるショルツ氏は、欧州の東方で脅威が続き、中国が超大国に上り詰める中で、ドイツの強みをどう生かしていくのか手腕が問われる。

  ショルツ氏は米国の圧力にも対処する必要がある。ブルームバーグニュースが確認した文書や、事情に詳しい関係者によると、ロシアがウクライナに侵攻した場合、ドイツ北部とロシアを海底でつなぐガスパイプライン「ノルドストリーム2」の停止に合意するよう米国はドイツに求める方針だ。

  ドイツ経済研究所(DIW)のマルセル・フラッチャー所長は8日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「ロシアにドイツと欧州を脅迫できる能力があるのは明らかだ」と指摘。「現時点ではノルドストリーム2が稼働することはなく、恒久的に使用されることはないという予感がしている」と述べた。

  ショルツ氏は既に国内では政治的手腕を発揮している。環境政党である緑の党と企業寄りの政策を掲げる自由民主党(FDP)という政策方針が大きく異なる2党との連立政権を巧みにまとめ上げた。連邦議会736議席のうち連立3党が占める議席数は416となる。首相選出の議会投票では、投票された707票のうち395票の支持を得た。

Split Parliament

A three-way coalition of SPD, Greens and FDP will be leading Germany

Source: Bundestag

 

原題:

Scholz Becomes Chancellor as Germany Faces Covid, Russia Risks(抜粋)

(詳細を加えて更新します)
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