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アジア企業のドル建てESG債、来年1000億ドル規模も-JPモルガン

  • 株式に転換可能なESG債を検討している企業が増えている
  • ビリビリ、大中華圏でハイテク企業として最初にESG転換社債発行

アジアの企業は来年、ドル建てのESG(環境・社会・企業統治)債発行を通じ最大1000億ドル(約11兆3450億円)を集めると米銀JPモルガン・チェースは予想した。株式に転換可能なESG債を検討している企業が増えているという。

  同行の集計データによれば、アジアの発行体による今年これまでのESG債起債は計740億ドル相当。前年同期の3倍近くで、約85%がドル建てだ。2022年にはアジアのドル建てESG債発行規模が900億-1000億ドルに達するとJPモルガンはみている。

Rising Interest

JPMorgan expects an uptick of ESG dollar bond issuance by Asian firms

Source: JPMorgan

  同行でアジア太平洋地域の株式関連オリジネーション担当エグゼクティブディレクターを務めるウィルフレッド・チア氏はインタビューで、「良好な金利環境や高めの株式ボラティリティー、投資家の潤沢な流動性が理想的な環境を整え、アジア太平洋地域での転換社債発行は、昨年全体を既に60%上回っている」と説明。

  「発行体のESG戦略への関心が高まったことで、取締役会レベルであれ投資家レベルであれ、ディスクロージャー(情報開示)要件は強まっている。ESGに軸足を置く転換社債について顧客と話し合う機会がかつてないほど多い状況を意味する」と述べた。

  大中華圏でテクノロジー企業として最初にESG転換社債を発行したのは、中国で動画ストリーミングサービスを展開するビリビリ(嗶哩嗶哩)。同社は先月、5年債14億ドル相当を起債したが、追加発行2億ドルのオプションが付いていた。7-9月(第3四半期)には韓国の製鉄会社ポスコが株式に転換可能なゼロクーポン環境債で10億7000万ユーロ(約1370億円)を調達した。

原題:JPMorgan Sees Asia ESG Dollar Bonds Hitting $100 Billion in 2022 (抜粋)

 

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