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中国恒大危機はリーマン・モーメントにあらず-中国株上昇、元高進行

  • 中国恒大傘下のドル建て債保有者、期限までに利払い受けられず
  • CSI300指数が6週間ぶり高値-人民元は18年5月以来の高水準

中国恒大集団の債務危機が中国の「リーマン・モーメント」になると警鐘を鳴らす向きがあったにもかかわらず、同社傘下のドル建て債保有者が期限までに利払いを受けられなくても、8日の中国金融市場に動揺は見られない。

  本土株のCSI300指数は上昇し、6週間ぶりの高値。トレーダーによると、中国のジャンク(投資不適格)ドル建て債は額面1ドルに対し2セント値上がり。人民元も対ドルで上昇し、2018年5月以来の高値を付けた。

中国人民元、対ドルで18年5月以来高値-変異株懸念後退でリスクオン

Evergrande shares have fallen to a record low
 
 

  当局は中国恒大の危機による打撃の緩和に乗り出している。中国人民銀行(中央銀行)は6日に預金準備率の引き下げを発表。共産党中央政治局も緩和策を今後講じることを示唆した。

  中国恒大の将来を巡っても、債務再編の可能性も含めて政府がより大きな役割を果たす兆候が見られ、無秩序な破綻を巡る投資家の懸念が和らいだのかもしれない。中国恒大は6日、新設するリスク管理委員会メンバーの過半数を政府系の代表者が占めると発表した。

  シティグループの劉利剛氏率いるアナリストチームはリポートで、「中国恒大が3日から管理型の再編を正式に始めた中で、同社のデフォルト(債務不履行)が不動産市場の深刻な低迷をさらに悪化させる事態を防ぐため、大幅に強化した政策支援が必要になる」と指摘した。

原題:Evergrande Crisis Is No Lehman Moment for Rising Chinese Markets(抜粋)

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