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リスク意欲、あらためて活性化-ヘッジし過ぎの巻き戻しも後押し

  • 「リスク意欲は明らかに回復」-リチャード・バーンスタイン
  • 「ヘッジファンドはショートカバー急ぐ」-ペン・ミューチュアル

トレーダーのリスク志向が7日に勢いづき、S&P500種株価指数の3月以来の大幅高をもたらした。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派シフトを受けた1週間の下げを消した。

  これは相場が余りに短期間に大きく下げ過ぎた結果だと思われる。パニック的な売りが最終的に、理論的に説明がつかないような規模の反発につながった。

  メカニカルな力がこれに絡んでいる。一段の下落を恐れてヘッジを積み上げていた投機家のポジション解消が、株価上昇に拍車をかけた。

Expensive software, IPOs and Arkk ETF bounce back after two brutal weeks of selling
 
 

  株価反発にファンダメンタルな理由がなかったというわけではない。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が当初恐れられたほど悪性ではないことを示す新たなデータや中国政府が経済を支える姿勢を見せていること、さらに次の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて最近タカ派となった当局者らが口をつぐんだことなどがある。これらを背景に強気派は最も高リスクのポジションを再構築した。  

  リチャード・バーンスタイン・アドバイザーズの副最高投資責任者、ダン・スズキ氏は、「投資家はオミクロンについてあまり心配していないもようで、リスク意欲は明らかに回復している」と述べた。

  下げが大きかったテクノロジー株が反発を主導した。ゴールドマン・サックス・グループが追跡する指数によれば、ソフトウエアとインターネット株は7日に約6%高。新規株式公開(IPO)銘柄も持ち直し4%余り値上がりした。ハイパーグロース株投資の象徴となっている上場投資信託(ETF)、アーク・イノベーションETF(ARKK)は5.4%上昇した。

  ペン・ミューチュアル・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジウェイ・レン氏はこうした値上がりについて、テクノロジー株への賭けが裏目に出て弱気ポジションに追い込まれていたヘッジファンドがけん引した可能性があると指摘する。「ヘッジファンドは先週、積極的に相場をショートしていたため、今はショートカバーを急いでいる」と述べた。

  ゴールドマンのプライムブローカー部門のデータによると、同社のヘッジファンド顧客は6日、4営業日ぶりに株式を買い越し。その前の2週間は2020年4月以来のペースで株式エクスポージャーを減らしていた。

Implied-realized volatility gap was the widest since January last month
 
 

原題:Risk Appetites Revitalized in Supercharged U.S. Equities Rebound (抜粋)

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