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ミレニアムやシタデル、長期資金獲得競争で優勢誇示-強気に条件変更

  • ミレニアム、解約禁止期間が最低5年のファンドで記録的な資金調達
  • シタデルは今年、全ての投資家を対象に流動性に関する条件を更新

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いくつかの著名ヘッジファンドは高い人気を利用し、顧客資金を長期にわたりつなぎ止めるための手を打っている。

  イジー・イングランダー氏率いるヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントは先月、解約禁止期間が最低5年のファンドで100億ドル(約1兆1300億円)という記録的な資金が集まったと投資家に通知した。さらに少なくとも4社のマルチマネジャー・ファンドが今年に入り、条件変更などを通じて顧客が資金を引き揚げるまでの期間を延ばした。

  長期にわたり資金を引き留めたいヘッジファンド側の欲求は理にかなう。数カ月単位で資金が流出しないと確信できれば、複数の投資チームを雇用したり維持したりすることが容易になり、テクノロジーなどインフラ投資の計画も立てやすくなる。

  投資家はこれに応じている。リターンがさえないファンドが多い中にあって、これらのファンドが極めて手堅いリターンを生んでいることがその理由だ。

  94億ドルのポートフォリオの一部としてマルチ戦略ファンドを運用するキャップストーン・インベストメント・アドバイザーズのシニアポートフォリオマネジャー、リシャブ・バンダリ氏は、これらのファンドの条件変更について「単にそれができるから、というのが理由の一部だ」と指摘。

  ボラティリティーの取引を専門とする同氏は、平均的な投資はリスクが高く、流動性が乏しいものになっているとし、「結果として、リターンと(運用成果を示す)アルファのために資金の長期的な拘束と非流動性を投資家は進んで受け入れ、満足している」と述べた。

  これらファンドが資金の長期拘束を顧客に誘導する方法はさまざまで、一方的に条件を変更するところもあれば、手数料を低くするなどのインセンティブを提供するところもある。

  ケン・グリフィン氏のヘッジファンド運営会社シタデルは今年に入り、全ての投資家を対象に流動性に関する条件を更新。特定の条件下で、手数料を支払わずに資金を引き出せる額を四半期で6.25%とし、全額を引き出すには4年かかる条件へと戻した。シタデルの複数のファンドは新たな投資家を現在受け入れておらず、いったん解約してしまうと後で戻ってくるのが難しくなる可能性もある。

  過去3年間、ミレニアムは短期ファンドの顧客に資金の返還を進め、今年の返還額は150億ドルと過去最高に上っている。これに際し、投資家は長期運用の商品に資金を移す選択肢を提示されている。

Longer Lock Ups

*Quarterly limit applies if total redemptions exceed 3%. **Quarterly limit applied if total redemptions exceeded 5%.  *** New investors can also choose a 12.5%/quarter share class with fees of 2% and 20%.  

原題:

Millennium, Citadel Winning the War to Keep Client Cash Longer(抜粋)

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