米、中国の「憂慮すべき」行動に立ち向かう-オースティン国防長官
Tony Czuczka-
インド太平洋地域などで「一段と強引かつ独裁的」
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同盟関係強化が必要、地域安定のための役割「間違いなく」果たす
オースティン米国防長官は4日、中国がインド太平洋地域などで「一段と強引かつ独裁的」になっているとして、米国はこれに立ち向かうと述べた。中国の行動は「憂慮すべき」だとの認識も示した。
韓国訪問から帰国後、カリフォルニア州での安全保障関連会議で発言した長官は、中国の軍事近代化と核能力増強、技術的進展に対抗する一つの方法は、インド太平洋地域の同盟関係を強化することだと指摘。
オースティン長官はレーガン国防フォーラムで、「この地域と世界の他地域で目にする行動は憂慮すべきだ」とし、中国が「可能な限り迅速に軍事能力を開発しようと行動しており、この地域で見られる威圧的行動の一部は米国およびパートナー諸国を非常に懸念させている」と語った。

オースティン米国防長官(米議会公聴会、2021年9月29日)
Photographer: Olivier Douliery/AFP/Bloomberg
就任以降、インド太平洋地域の7カ国を訪問した同長官はまた、同盟国から米国に対し地域「安定のための役割を引き続き担う」よう求める声が一貫して聞かれるとし、「われわれは間違いなく、果たしていく」と続けた。共同軍事演習や研究開発関係の深化、同地域での安全保障の役割拡大を欧州に働き掛けることを意味するという。
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は11月のオンライン形式での首脳会談で協力する必要性に触れている。オースティン長官はバイデン氏が当時、米国が中国と対立する事態を求めていないなどとコメントした点を強調する一方、台湾のためにより多くのことをできる方法を探すとも詳細を明かさずに述べた。
参考記事 |
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原題:
Austin Says U.S. Will Counter China’s ‘Disturbing’ Activities(抜粋)
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