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米雇用者数、11月は21万人増に減速-失業率は予想以上の低下

更新日時
  • 失業率は4.2%と前月4.6%から低下、労働参加率は61.8%に小幅上昇
  • テーパリング加速が決定される公算なお大きい-複数のエコノミスト
A "Now Hiring!" sign stands on display next to the Jiffy Lube International Inc. booth during a Job News USA career fair in Overland Park, Kansas, U.S., on Wednesday, March 8, 2017. 

A "Now Hiring!" sign stands on display next to the Jiffy Lube International Inc. booth during a Job News USA career fair in Overland Park, Kansas, U.S., on Wednesday, March 8, 2017. 

Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

米国の雇用拡大ペースは11月に減速し、今年に入って最も小幅な伸びにとどまった。一方、失業率は市場予想以上に低下。労働市場の改善がまだら模様であることが示されたが、景気刺激策の縮小を巡る米金融当局の方針には影響を与えないとみられる。

キーポイント
  • 非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比21万人増
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は55万人増
    • 前月は54万6000人増(速報値53万1000人増)に上方修正
  • 家計調査に基づく失業率は4.2%に低下-前月4.6%
    • 市場予想4.5%
  • 労働参加率は61.8%に小幅上昇
U.S. economy added 210,000 workers in November as jobless rate fell
 
 

  米雇用統計は事業所調査と家計調査の2つで構成されている。雇用者数と賃金に関わる事業所調査は今回、幅広い業種での採用ペース鈍化を示した。一方、失業と労働参加率を決定する家計調査では、雇用が114万人急増したとの結果が明らかになった。

  新型コロナウイルスのオミクロン変異株出現が新たな制限措置につながり、職探しを控える人が増えた場合は、雇用の伸びが一段と抑制される可能性がある。雇用者数は依然としてコロナ禍前を390万人下回っている。

米金融政策への影響

  今回の雇用統計は一見失望を誘うものだが、失業率が低下し、労働参加率が上昇したことで、従来計画よりも速いペースで引き締めを行い得るという金融当局の方針に変更が加わる可能性は低いとみられる。

  統計発表後、数人のエコノミストは、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で資産購入のテーパリング(段階的縮小)加速が決定される公算はなお大きいとの見方を示した。

「最も奇妙な統計の一つ」、11月の米雇用統計-市場関係者の見方

  ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン、アンドルー・ハスビー両氏らは「このところの米金融当局者の発言は、当局がインフレのコントロールにより重点を置いていることを示唆している。11月雇用統計の内容は、その方針を進めるのに十分だ」と指摘した。

  平均時給は前年同月比で4.8%増加した。この数字はインフレ調整をしていない。週平均労働時間は34.8時間。前月は34.7時間だった。

  黒人の失業率は2020年10月以来の大幅改善。ただし、これは労働参加率の低下を反映している可能性が高い。黒人の労働参加率は0.3ポイント下がり、7月以来の低い水準にとどまった。

  25-54歳の女性の労働参加率はコロナ禍後で最も高くなり、育児に関わる問題が和らぎつつある可能性が示唆された。しかし、コロナ禍前の最高水準からは依然1.3ポイント低いままだ。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Payroll Growth Slowed in November While Jobless Rate Fell、U.S. Nov. Nonfarm Payrolls Rose 210k; Unemp. Rate at 4.2%(抜粋)

(第3段落に説明を補足し、第7段落以降に専門家の見方などを追加して更新します)
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