コンテンツにスキップする

【債券週間展望】長期金利低下か、オミクロン株を巡る不透明感で買い

12月第2週(6日-10日)の債券市場では、長期金利に低下圧力が掛かりやすいと予想されている。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」が及ぼす影響が不透明な中で、リスク資産を敬遠する動きから、安全資産としての債券需要は底堅いとみられている。

市場参加者の見方

◎三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • オミクロン株の感染力や既存のワクチンの効果、重症化リスクなど、実体が明らかになるには2週間ほどかかり、不確実性からリスクオフ的な流れが続き、債券は先物中心に買われやすい地合いが続く
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のタカ派的な発言もリスクオフにつながり、米長期金利を押し下げている面もある
  • 国内では一時の増発懸念は後退し、一部の参加者はリスクヘッジとして債券を買わざるを得ない部分もあり、30年債入札は底堅い結果になるだろう
  • もっとも、オミクロンの実体が明らかになれば、中長期的にはFRBのインフレファイターへの方向転換が米長期金利の水準を引き上げていくことになるだろう
  • 長期金利の予想レンジは0.020%~0.070%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 新型コロナの感染再拡大や物価上昇の長期化による景気の先行き不透明感から金融市場は不安定な動きを強めており、債券は安全資産需要に支えられしっかり
  • 来年度は40年債の増発が検討されているようだが、超長期債の大幅な増発は避けられる見通しで、需給悪化懸念は徐々に後退するだろう
  • 投資家の押し目買い姿勢が確認される中、30年債と5年債の入札はいずれもこれまで通り無難に消化されるだろう
  • ただ、いずれの入札も幅広い投資家からの需要は見込みづらい年限で、入札への警戒感が相場の上値を抑える面もあるだろう
  • 長期金利の予想レンジは0.030%~0.070%
新発10年物国債利回り
 
 

国債入札予定

 対象発行予定額
7日30年債9000億円程度
9日5年債2兆5000億円程度

 

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
8日1-3年4500億円
 5-10年4250億円

主な材料

  • 6日:臨時国会召集、岸田文雄首相の所信表明演説、鈴木俊一財務相の財政演説
  • 7日:黒田東彦日銀総裁、「AMRO’s 10th Anniversary Celebration」であいさつ
  • 7日:豪州中央銀行、政策金利発表
  • 8日:7-9月期の実質国内総生産(GDP)改定値
  • 9日:米大統領主催の民主主義サミット(10日まで)
  • 10日:11月の国内企業物価指数
  • 10日:11月の米消費者物価指数(CPI)
  • 10日:12月の米ミシガン大学消費者マインド指数
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE