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米金融当局はインフレとの闘いで立ち遅れ-PIMCO最高投資責任者

  • タカ派へのシフトは歓迎される、市場も小幅な金利上昇に対応できる
  • タイトな労働市場が長期化した場合、クレジットには下振れシナリオ

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米金融当局がインフレ加速にどう対応するかが、向こう1年間のコーポレートクレジットにとって最大のリスクだと、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が指摘した。

  グローバルクレジット担当最高投資責任者(CIO)のマーク・キーセル氏は2日、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のイベントで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの脱却に伴う力強い景気回復を見込む中で、旅行・レジャーや銀行関連の債券をオーバーウエートにしていると説明した。

Pacific Investment Management Co. Global Credit CIO Mark Kiesel Interview
マーク・キーセル氏
Source: Bloomberg

  ただ好調な経済や継続的な賃金上昇はインフレを加速し続ける恐れがあると述べた。キーセル氏の発言は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレ高進についてもはや「一過性」でなさそうだと述べ、インフレ抑制に重きを置く姿勢を示したことを踏まえたもの。

パウエル議長「一過性」の表現撤回-早期利上げの可能性に道開く

  キーセル氏は「米金融当局は明らかに立ち遅れており、より速やかに行動する必要があるとわれわれは非常に懸念していた」とした上で、タカ派へのシフトは歓迎されるもので、市場も小幅な金利上昇に落ち着いて対応できるだろうと語った。「それは市場にとってさほど劇的なイベントにならないと思う」とし、「株式市場や住宅市場、消費者は対応できるだろう」と同氏は述べた。

  さらに、労働市場逼迫(ひっぱく)や急激な賃金上昇で消費者はコスト上昇に対応でき、企業は値上げが可能になっていると論じた。ただ、現在のようなタイトな労働市場が長期化した場合、クレジットにとって下振れシナリオになると指摘した。

  具体的には「労働参加率が回復しない場合、さらに大きな問題が生じる恐れがある」とし、「そのようなケースでは、米金融当局は軽くブレーキをかけるのではなく、急ブレーキをかけることになる可能性があり、変動性が著しく高まるだろう。それが最大のリスクだ」と語った。

原題:

Pimco Credit CIO Says Fed Is Behind the Curve Fighting Inflation(抜粋)

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