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ゴールドマン、原油価格に上振れリスク-OPECプラス増産維持でも

  • OPECプラスの決定は米政府との緊張関係を弱める公算
  • 新型コロナのオミクロン変異株巡る懸念を原油価格下落は行き過ぎ

ゴールドマン・サックス・グループのアナリストによると、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成される「OPECプラス」が2日に生産引き上げ計画の継続で合意したが、構造的な強気相場を阻むことはなく、原油価格は上昇する態勢にあるという。

  ゴールドマンは2023年の平均価格を1バレル=85ドルとした北海ブレント原油の見通しについて、「非常に明らかな上振れリスク」があると見ている。

  米国のシェール生産者は最近の原油安を受けて22年の支出計画に慎重になる見通し。シェール生産の伸びは鈍化している一方、OPECの余剰能力は増産停止を決めた場合に比べてより速やかに減るだろうとゴールドマンは予想する。イラン産原油の来年の市場供給拡大を認める合意がなければ、特にそうだと付け加えた。

  また、新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念が需要を損なうとの懸念を背景とした最近の価格下落については行き過ぎだとし、現在の価格は再投資の「魅力的な機会」を提供していると指摘。北海ブレント原油先物は2日、OPECプラスの決定後に一時66ドルに下落。その後OPECプラスが必要に応じた供給調整の余地を残したことから、70ドルに回復した。

  ゴールドマンによると、原油市場には目先、新変異株の毒性に関するさらなる情報が必要で、80ドルを上回るには現物市場がタイトであることの一段の証拠が要るという。

  ゴールドマンはまた、OPECプラスの2日の決定について、弱めの需要環境で供給を増やす過去の決定に沿うものだと指摘。米国で原油価格が7年ぶりの高値に達したことを踏まえ、主要消費国と協調して国家備蓄の放出計画を打ち出した米政府との緊張関係を弱めるとも分析した。

原題:Goldman Sees Upside Oil Price Risk Despite OPEC+ Supply Decision(抜粋)

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