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中国不動産の佳兆業、香港の資産売却急ぐ-不履行回避で方向転換

  • 中国当局が過剰債務削減の取り組み強化-佳兆業は資金確保急ぐ
  • 償還迎える社債多く、流動性問題の解決には至らないとの見方も

中国の不動産開発大手、佳兆業集団は香港で意欲的な不動産の買い手だったが、一転して資産売却を急ぐ売り手となっている。購入開始から2年足らずで方向転換を余儀なくされた。

  中国当局は不動産業界の過剰債務削減に向けた取り組みを進めている。流動性問題を和らげるための資金調達に取り組む佳兆業はここ1カ月で資産売却を重ね、香港での事業拡大から一転した。

  創業者の郭英成会長と一族は今年前半、香港の土地区画や高級マンションだけでなく、地元の星島新聞まで取得しメディアを騒がせていた

  2015年に中国の不動産開発会社として初めてオフショアのドル建て債でデフォルト(債務不履行)に陥った経験がある佳兆業は、その再来を回避しようと取り組んでいるが、ライフラインを求める同社の要請を社債保有者が受け入れなければ、来週にも再度のデフォルトとなる恐れがある。

Kaisa Group Chairman And Co-Founder Kwok Ying Shing Earnings News Conference
佳兆業集団の郭英成会長
Source: Bloomberg

  佳兆業は昨年1月以降、香港で4カ所の住宅用地を取得。世界で最も高額な住宅市場に正式参入したが、そのうち住宅購入者への販売開始にこぎ着けたのはわずか1カ所。残りの3カ所は開発の初期段階にとどまっており、佳兆業は販売による利益を得る前にプロジェクトを手放さざるを得なくなっている。

Kaisa's Project Sales in Hong Kong

Source: Company filings and news reports

Note: Historical exchange rate

  佳兆業が先に示したドル建て12月7日償還債4億ドル(約450億円)を新たな社債と交換する提案を債権者が受け入れなければ、資産売却はさらに急務となる。提案の受け入れ期限はロンドン時間2日午後4時(日本時間3日午前1時)。支持が得られなければ、社債を償還できず、債務再編を検討する可能性があると会社側は説明した。

佳兆業の12月7日償還債交換案、債権者は同意可能か-期限迫る

  CGS-CIMBセキュリティーズの中国・香港調査責任者、レイモンド・チェン氏は資産売却について、「流動性問題の解決には至らず、一助になるにとどまる可能性がある」と指摘。佳兆業は来年、28億ドル相当のドル建て債で償還を迎えることになっており、香港資産の処分で得られる金額はそれに比べれば小さい。

  佳兆業の担当者にコメントを求めたが、返答はなかった。

原題:Kaisa Abandons Hong Kong Developments in Race to Avoid Default(抜粋)

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