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【起債評価】ウルグアイが10年ぶりサムライ債、国交100周年に500億円

  • コロナ禍の昨年から発行を視野、JBIC保証付き私募債以来
  • 発行額最大の3年債、サムライ常連のインドネシアに約15bp上乗せ

ウルグアイが2日、10年半ぶりとなるサムライ債の発行条件を決めた。5本立ての発行総額は500億円となり、短めの年限を中心に円建て債への根強い需要を示した。

 スプレッド発行利率発行額
3年56bp0.52%372億円
5年70bp0.67%4億円
7年85bp0.84%6億円
10年95bp1.00%4億円
15年115bp1.32%114億円

注)スプレッドはTONA(無担保コール翌日物金利)ミッドスワップ上乗せ金利。bpはベーシスポイント、1bp=0.01%

  ブルームバーグのデータによると、ウルグアイのサムライ債は国際協力銀行(JBIC)保証付きの私募債として発行した2011年6月以来10年半ぶり。債券格付けはムーディーズ・インベスターズ・サービスで「Baa2」、格付投資情報センター(R&I)で「BBB」となる。

  21年は日本との国交樹立100周年に当たる節目の年。昨年のJBICとの協議記録には「非常事態にあり、日本の資本市場を含む新たな資金源を開拓する必要がある」と記され、新型コロナウイルス禍でサムライ債の発行を視野に入れていた。

  ウルグアイ政府はコロナ禍を背景として20年3月に国家衛生緊急事態宣言を発動。国際通貨基金(IMF)によると、20年の同国の経常収支は国内総生産(GDP)比0.7%の赤字となり、今年の赤字幅は同1.3%に拡大する見通し。

  主幹事によると、需要調査では格付けが同じ「BBB」格でサムライ債の常連でもあるインドネシアの今年5月の発行水準を参考に、TONAミッドスワップ対比の上乗せ金利を設定した。発行額が5本中で最大となった3年債は56bpと、インドネシア3年債を実質15bp程度上回る計算という。発行利率も0.5%を超え、海外勢を含む投資家層から買いが集まった。

  新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大懸念が浮上し、米連邦準備制度理事会(FRB)の資産購入プログラムの縮小(テーパリング)加速が新興国資産に影響を与えかねないタイミングでの起債となった。ただ、サムライ債としては年限が長めの15年債にも海外勢などの需要が確認され、投資家需要に応じて決めたという発行総額は目標とした500億円を達成した。

 購入投資家層
3年都銀等、系統上部、生保、投信投資顧問、海外含むその他
5年公的、海外含むその他
7年公的、系統下部、海外含むその他
10年公的、系統下部、海外含むその他
15年公的、海外含むその他
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