ヘッジファンドを不意打ち、「COVIDオン」取引-ゴールドマン
Cristin Flanagan1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら。
新型コロナウイルスのワクチンや検査関連銘柄への弱気なスタンスでヘッジファンドは不利な立場に陥った可能性があると、ゴールドマン・サックスのストラテジスト、アサド・ハイダー氏は指摘した。新たな変異株「オミクロン」に関する報道を受けて、こうした銘柄が26日に急伸したためだ。同関連株の上昇は29日も続き、モデルナやファイザーが続伸している。
オミクロンというマクロ的衝撃をきっかけとしたこうした株価上昇は「『COVIDオン(コロナ関連株を選好する)』という教科書通りの動きだった」とハイダー氏は調査リポートに記述。「多くのヘッジファンドが不意を突かれた」とし、ヘッジファンドが過去1週間に経済再開関連株を購入し、在宅関連銘柄を売っていたことを理由に挙げた。
ミューチュアルファンドもワクチン関連株を著しく「アンダーウエート」にしていた上、これに大規模なショートポジションが重なったと、ハイダー氏は分析した。
ゴールドマンによれば、ヘッジファンドは物色先をヘルスケア株から情報技術(IT)銘柄に移しており、モデルナやファイザーなどがヘッジファンドに最も人気のショートポジションとなっている。
原題:
Goldman Says ‘Covid-On’ Trade Caught Hedge Funds on Wrong Foot(抜粋)
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