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外国人の新規入国、30日から全世界を対象に中止-岸田首相

更新日時
  • 南アフリカなどから帰国の日本人もリスクに応じて隔離
  • ナミビアからの入国者1人に陽性の疑い、ゲノム解析に4-5日

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の拡大を受け、政府は30日から全世界を対象に外国人の新規入国を停止する。岸田文雄首相が記者団に明らかにした。

  南アフリカなどから帰国の日本人もリスクに応じて隔離措置を取る。

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岸田文雄首相
Photographer: Rodrigo Reyes-Marin/Zuma Press/Bloomberg

  岸田首相は「状況が分からないのに岸田は慎重すぎるという批判については、私が全て負う覚悟だ」と説明。日本のワクチン接種率は主要7カ国(G7)でも高く、接種から時間もたっていないことから「オミクロン株へのリスクへの耐性は各国以上に強いと認識している」と述べた。

  またオミクロン株が広がるナミビアからの入国者1人に陽性の疑いがあり、詳細を調べている。ゲノム解析に4-5日かかる見通しという。松野博一官房長官は午前の会見でオミクロン株は日本国内で確認されていないとしていた。 

  オミクロン株を巡っては、英国、イタリア、デンマーク、ドイツ、オーストリア、ベルギー、チェコで感染事例や感染が疑われる件が報告されており、欧州を中心に既にかなり広がっていることが示唆された。

  外務省は29日、14カ国・地域からの入国について水際対策の強化を発表。アフリカ・アンゴラは10日間、イスラエル、オランダ、イタリアは6日間、ドイツ、フランスなど欧州の一部やオーストラリア、香港などには3日間の指定宿泊施設での隔離をそれぞれ新たに義務付けた。これまで指定宿泊施設で3日間の待機義務があった英国からの入国者に対しては、期間を6日間に延長する。

  各国も対策を強化している。英国は入国者全員に再びPCR検査を義務付け、陰性が確認されるまで自己隔離を求めた。イスラエルは14日間、外国人の入国を禁止、フィリピンはスイスとオランダを含む欧州の一部諸国からの航空機乗り入れを数週間停止した。スペインとスイスは、渡航者へのPCR検査や隔離措置を再導入した英国からの入国規制を強化した。

  世界保健機関(WHO)は初期の感染報告は大学生だったとし、比較的若い人はより軽症となる傾向にあると注意を促した。WHOは声明で、「オミクロン株の重症度が分かるには数日から数週間かかる」とした上で、「オミクロン株の感染による症状が他の変異株と異なることを示唆する情報は現時点でない」と指摘した。 

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