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【コラム】ダイモン氏、中国共産党発言より注目すべき警告-クルパン

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米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、中国共産党より同行の方がより長く存続するだろうとジョークを口にし、すぐ後悔の念を示した。だがイベントで発した別のコメントの方がより鋭く、真剣な受け止めに値する。

  ダイモン氏は23日、ボストン・カレッジのチーフエグゼクティブクラブの討論会で、「台湾で何かまずいことが起きると考えている」人を誰も知らないと発言。中国が自国の一部と主張する民主的統治下の台湾に対し、中国が攻撃を行うことをそれは意味しており、中国の干渉は「彼らにとってのベトナムになりかねない」と同氏は警告した。

  ダイモン氏は正しい。台湾海峡両岸の衝突で非常に可能性の高い一つの結果にあえて言及した西側の経営幹部は、ほとんどいない。つまり、さながらベトナムでの米国の失敗のように何十年も続く危険がある地上戦の長期化だ。

  中国の海軍と空軍、ミサイル大隊が(台湾を支援する)世界で最も強力な軍隊の一部から成る連合軍を圧倒したとしても、中国人民解放軍は台湾に地上軍を送り、保持する必要があるだろう。中国本土から100マイル(約161キロ)余り離れた台湾は荒海に囲まれ山も多い。成人男子約900万人の大多数が少なくとも何らか形で兵役を経験している。

  しかし、中国兵約200万人の多くが実際に台湾に上陸し、占領作戦が長引く中で犠牲者が増えることは間違いない。ダイモン氏は「どの国でも遺体袋はある時点で有害な影響がある。目的が不適切と思われる場合は特にそうだ」とボストンで語った。

  台湾への攻撃が現実になれば、ただ事でないと全ての当事者が承知している。ダイモン氏の発言のその部分は、まさに冷酷な真実だった。

(ティム・クルパン氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)

原題:Jamie Dimon’s Taiwan Comment Was No Joke: Tim Culpan(抜粋)

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