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ロシアのウクライナ侵攻、あっても時期は土地のぬかるみが影響も

  • 早くても来年1月までに起きる可能性は低いと軍事アナリストが分析
  • ウクライナ国境に向かってロシアが軍備増強していると米国が解析

ロシアによる大規模なウクライナ侵攻がある場合でも、ぬかるんだ土地の状態や陸上の軍隊増強の必要性を踏まえると、それが早くても来年1月までに起きる可能性は低いと、モスクワや西側の軍事アナリストが指摘している。プーチン大統領に戦争を思いとどまらせる外交上の機会がまだあると言えそうだ。

  米情報機関はウクライナ国境に向かってロシアの兵士や軍備が増強されていると解析しており、オープンソースの情報や映像でもそれが裏付けられている。ウクライナ軍の地図を見ても、ロシア軍の配置の変化が分かる。

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  米国は機密情報と独自の地図を一部の北大西洋条約機構(NATO)加盟国と共有し、ロシアが大規模侵攻を検討している可能性を警告している。米当局者は会見で、プーチン氏の意図はなお不明だが、軍事行動を決断するにしても、現在配備されている戦闘部隊の数を倍増する可能性が高く、それは来年初めの数カ月になる可能性があると指摘した。一方、プーチン氏は侵攻計画を否定している。

  モスクワに本拠を置く米シンクタンク、ジェームズタウン財団の軍事アナリスト、パベル・フェルゲンハウアー氏は「このシーズンはぬかるみを示す『ラスプティツァ』と呼ばれる状態となる」とした上で、軍事作戦ではこうした国土地帯で戦車などを道路の外で動かせるようにする必要があるが「現時点では不可能だろう」と語った。

 

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  またロシア側は今年3月にウクライナ周辺で実施された大規模な軍備増強と同様の規模の部隊集結を目指すだろうとフェルゲンハウアー氏は分析。西側のアナリストはそれを兵士10万人超と試算している。

  米国の元安全保障担当高官が匿名で語ったところでは、攻撃側は対戦相手の2-3倍の兵力を目指すことが多いが、公に入手できる地図やデータから判断すると、プーチン氏は全面的な侵攻に見合う兵力を現時点で配備していない。

Russia holds amphibious landing exercise in Crimea
軍事演習中のロシアの装甲兵員輸送車(クリミア、10月)
Source: TASS

原題:Mud Could Help Decide Timing of Any Russia Move Against Ukraine(抜粋)

 

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