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米国債利回り低下、南ア・ランド急落-新たな変異株でリスクオフ

更新日時
  • 南ア・ランドは1ドル=16ランドの節目を抜き約1年ぶりの安値
  • 安全資産に資金が向かい、アジア株と米株価指数先物も値下がり

26日のグローバル金融市場では、南アフリカで見つかった新型コロナウイルスの新たな変異株を巡る不安感が広がり、安全な逃避先とされる資産に投資家の資金が向かった。

  米国債と円相場が値上がりする一方、南アフリカ通貨ランドの対ドル相場は、約1年ぶりに1ドル=16ランドの節目を抜いて急落した。新たな変異株が世界的に拡散し、グローバルな景気回復を妨げる危険があると不安視された。

  前日の米国市場が感謝祭で休場となり、この日も一部短縮取引が予定され流動性が細る中で、アジア時間帯の取引はリスオフのムード一色となり、アジア株と米株価指数先物も値下がりした。

  国際原油市場でも、エネルギー需要見通しへの警戒感から北海原油代表油種のブレント先物相場が1バレル=80ドル台前半に下落した。

  米国の10年国債利回りは一時9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、1.54%を付けた。円とスイス・フランの対ドル相場も上昇し、円は0.7%高まで買われた。南ア・ランドは一時1.3%下げ、1ドル=16.1717ランドと約1年ぶりの安値を記録した。

  MSCIアジア太平洋指数は一時1.9%安。このままいけば今年3月以来の大幅下落となる。S&P500種株価指数先物とダウ工業株30種平均先物の下げ幅も1%を上回った。

  新たな変異株「B.1.1.529」に関連する約100件の感染例が南アでこれまで確認された。デルタ株より感染力が強い恐れが指摘されている。

南ア、新たな変異株出現で深刻な第4波懸念-世界に広がる恐れも

   香港に到着した旅行者2人からもこの変異株が検出され、英政府はアフリカ6カ国からの航空便の到着を一時的に停止する。アジア各国・地域の株式市場では、航空・旅行関連銘柄が値下がり率上位を占めた。

【新型コロナ】新たな変異株への懸念広がる、香港でも2人から検出

  RBCキャピタル・マーケッツのアジア外為戦略任者アルビン・T・タン氏(香港在勤)は「新たな変異株への懸念のためトレーダーはリスクポジションを縮小している。アジアの午前に米国の休日要因が重なって流動性が薄くなり、リスクオフのセンチメントが増幅された」と指摘した。

Yen rallies as Treasury yields decline amid risk aversion
 
 

原題:Nervy Week for Markets Ends With Wild Swings on New Covid StrainHavens Rally on Concern New Covid Variant Will Derail RecoveryStocks in Asia Set for Worst Day Since March on Fresh Virus Woes、*U.S. S&P 500 FUTURES SLIDE 0.6%, NASDAQ FUTURES DOWN 0.4%(抜粋)

(MSCIアジア太平洋指数の動きなどを追加して更新します)
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