コンテンツにスキップする

JFEHD、休止高炉の再稼働を前倒し-鋼材需要回復と海外市況高で

  • 西日本製鉄所・倉敷地区の高炉の再稼働は12月中旬へ前倒しへ
  • 中国鉄鋼メーカーの減産で東南アジアの需給は安定化へ

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

JFEホールディングスは、鉄鋼需要が回復し海外市況も堅調なことから、改修のために休止している西日本製鉄所倉敷地区の第4高炉の再稼働を10日間程度前倒しし、12月中旬に火入れを行うことを検討している。

The Keihin Industrial Belt Ahead of Japan's GDP Figures
JFEHDの京浜地区の製鉄所(21年8月)
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  寺畑雅史副社長は24日のインタビューで、「国内外の経済が持ち直しており、鋼材の需要は基本的に回復基調が続いている」と強調。製造業が堅調で需給の逼迫が続いていることから「ある程度量を出していく」と述べ、再稼働を早めることで、旺盛な需要や高水準で推移する価格の恩恵を取り込んでいく意向を示した。

  東南アジアの新型コロナウイルス感染再拡大による部品不足の影響で自動車メーカー各社が減産を強いられており、国内では自動車向けの需要は減少しているものの、造船や建設機械向けなどが好調に推移しているという。世界鉄鋼協会(WSA)は2022年の世界の鉄鋼需要が前年比2.2%増加すると予測。中国以外の地域がけん引し、全体の需要を押し上げる。

  世界の粗鋼生産の過半を占める中国では不動産危機の影響が懸念されており、足元の鋼材市況も下落している。寺畑氏は、中国政府の脱炭素化に向けた減産政策により供給がさらに絞られる一方、インドでは季節要因により消費が伸びていくことなどから、同社の主戦場である東南アジア市場の需給は安定化するとみている。

  新型コロナ感染拡大の影響で需要が急激に落ち込み、JFEHDは同社の高炉8基のうち、倉敷地区第4高炉と福山地区の第4高炉をそれぞれ昨年4月と昨年6月に一時休止していた。需要の回復を受け、福山の高炉は昨年9月に再稼働していた。倉敷の高炉は改修終了後の12月末に火入れを行う予定だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE