コンテンツにスキップする

中国のゼロコロナ戦略、国産の経口薬で変わるか-開拓薬業が開発中

  • 中国ほど効果的なコロナ薬を急ぎ必要な国はない-開拓薬業CEO
  • 経口薬「プロキサルトアミド」は米国とブラジルで試験の後期段階

1日を始める前に押さえておきたい世界のニュースを毎朝お届け。ブルームバーグのニュースレターへの登録はこちら

新型コロナウイルスの飲み薬を最も必要とする国は、パンデミック(世界的大流行)の中心地ではなく、感染拡大をこれまでおおむね抑え込んでいる中国だろう。

  開拓薬業の童友之最高経営責任者(CEO)はこう考えている。中国江蘇省蘇州に本社を置く同社は、こうした経口薬の開発に取り組んでいる。

  中国は大規模検査と厳しい監視体制、厳重な入国管理で新型コロナの封じ込めに成功しているが、いったん国内での感染拡大が悪化すれば脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、効果的な治療薬が必要となるのは必至だ。

  童氏はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「新型コロナにとって中国は未開の地で、感染した人々は非常に少ない」と指摘。「パンデミック前の生活を取り戻したいなら、中国ほど効果的なコロナ薬を急ぎ必要とする国はない」と述べた。

Residents Receive Third Dose Of COVID-19 Vaccines To Avoid Winter Resurgence
武漢でのコロナ検査(11月18日)
 

  童氏によれば、中国がいったん国境を開放すれば、国内の医療体制が崩壊し得るとの懸念がある。以前に感染し抗体ができている国民がわずかで、国産ワクチンは感染防止の有効性が低めであることが臨床試験で示されている。

  開拓薬業の経口薬「プロキサルトアミド」は米国とブラジルで臨床試験の後期段階にあり、大規模生産が可能。香港に上場している同社の株価はここ1年で6倍余りの水準に上昇した。

  中国は国民に対する国産の不活化ワクチン接種を強力に推し進めているが、これらのワクチンは欧米で広く投与されているメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンより感染防止の有効性が低い。このことから、ワクチン接種だけで十分なのかという疑問が生じており、中国がコロナを一切容認しない「ゼロコロナ」戦略を採用しているのもこれが主な理由だとアナリストらはみている。

隔離7週間、中国「ゼロコロナ」政策が海運に逆風-供給網危機長引く

CHINA-HEALTH-VIRUS
青島の大学でのワクチン接種(2021年3月)
 

原題:China’s Homegrown Virus Pill Could Offer a Pivot From Covid Zero (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE