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Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg
cojp

韓国中銀、政策金利0.25ポイント引き上げ-インフレ加速を予想

更新日時
  • 来年1-3月利上げの可能性は排除しない-3月任期満了の李総裁
  • 新型コロナ感染再拡大、経済見通しに不透明感増す

韓国銀行(中央銀行)は25日の金融通貨委員会で、政策金利である7日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ1%とすることを決めた。利上げは8月以来。資産価格バブルの回避とインフレ加速の抑制を目指し、景気刺激策をさらに縮小していく姿勢を示唆した。

  ブルームバーグが調査したエコノミスト19人全員が0.25ポイントの利上げを予想していた。李柱烈総裁は記者会見で、この日の利上げ決定に委員1人が反対し、金利据え置きを求めたことを明らかにした。

  李総裁はまた、今回を含む2回の利上げでも政策金利は緩和的で中立水準を下回っており、現行の金利が経済を支えると指摘。金融通貨委は景気回復を受けて政策の正常化を続ける方針だが、次の利上げ時期を言うことは難しいと付け加えた。

  韓国中銀は利上げ決定発表後の声明で、2021年の消費者物価指数(CPI)上昇率予想を2.3%と、8月時点の予測(2.1%)から上方修正。22年のCPI上昇率見通しは2%(8月時点は1.5%)に引き上げた。物価上昇が中銀目標を来年にかけて上回るかその周辺で推移する見通しを示した。

  21年の国内総生産(GDP)伸び率予想は4%に据え置き、22年GDP伸び率は3%との見通しを示した。

Hot property market, rising inflation call for higher rates
 
 

  韓国中銀は8月に金融引き締めサイクルに着手し、金融不均衡の抑制に重点を置いていたが、それ以来インフレ懸念が高まっている。同中銀は25日の声明で、金融通貨委が新型コロナウイルス感染状況や経済見通し、金融不均衡を考慮して「金融緩和の度合いをさらに調整する」時期を判断すると説明した。

  韓国ウォンは対ドルで0.3%下落しソウル時間午前10時43分時点で1ドル=1189.90ウォン。

  世界の中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの景気回復を不安定にさせかねない物価圧力に直面しており、ニュージーランド(NZ)準備銀行は24日、2会合連続の利上げを決め、今後も積極的な引き締めを行う姿勢を示した。

  スワップ市場では、韓国の政策金利が向こう1年で1.75%程度に引き上げられる見通しが織り込まれており、エコノミストの22年末予想中央値の1.25%より急速な利上げが想定されている。

  不確実性を高めているのは韓国の新型コロナ感染状況だ。政府の行動制限緩和を受け1日当たりの感染者数は今月、過去最多を更新した。

  また、李総裁は来年3月の任期切れを迎える。その前に金融通貨委はあと2回予定されているが、エコノミストの間では両会合で総裁が追加利上げを進めるか、据え置いて今後の政策変更を後任に委ねるかで見方が割れている。

   李総裁はこの日の会見で、来年1-3月の利上げの可能性は排除しないと発言した。

原題:Bank of Korea Raises Rates Again, Sees Faster Inflation (2)

Bank of Korea Raises 2022 CPI Forecast to 2% From 1.5%

*BOK’S LEE: NOT RULING OUT POSSIBILITY OF RATE HIKE IN 1Q 2022

 (抜粋)

 

(李総裁発言などを追加して更新します)
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