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サマーズ氏、米景気過熱をFRBも認識-「新時代」到来と指摘

  • 「経済をどうソフトランディングさせるかが問題だ」と指摘
  • パウエル氏再任とブレイナード氏の副議長指名を評価

サマーズ元米財務長官は24日、このところの米金融当局者の言動について、インフレ率が約30年ぶりの高水準に達して、米経済が過熱状態にあるのを認める「新時代」に入りつつあること示唆していると語った。

  同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長とブレイナードFRB理事が今週、「金融当局の新時代を予兆する」表現を使ったと指摘。「彼らは景気の過熱を認識している」とした上で、「経済をどうソフトランディング(軟着陸)させるかが問題だ」と話した。

Former U.S. Treasury Secretary Larry Summers Speaks At ECNY Breakfast
サマーズ元米財務長官
Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

  バイデン大統領が22日、来年2月で任期満了のパウエル議長再任とブレイナード氏のFRB副議長指名の決定を発表したことについて、サマーズ氏は人選を高く評価した。

  パウエル議長は同日行われた大統領によるFRB首脳人事発表のイベントで、金融当局として「インフレ高進が定着しないよう」取り組む方針を表明。ブレイナード理事は「仕事と給与の行方を誰もが意識する今の状況においてインフレ率を押し下げる」のが重要だとの考えを示した。

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  サマーズ氏は今年に入り、インフレ対策が講じられなければ物価高が長期間持続するリスクをパウエル議長を含む金融当局者は無視しているとずっと警告してきた。

  同氏は24日のインタビューで、米金融当局は「景気過熱を認識するのが遅れた。われわれは過熱した経済を減速させる難題を目の当たりにしている」とコメント。「当局は非常に愚かにも、完全雇用を達成するまで金融引き締めに着手しないと主張してきた。政策枠組みの中でどのように行動すべきか考え出す必要があるだろう」と述べた。

  このほか、24日発表された10月の米個人消費支出(PCE)が大幅増となったことや、失業保険の継続受給者数の減少が示された点に関し、「一連の数字はいずれも力強さと能力の限界にあることを反映している」と論評した。

President Biden Announces Board Of Governors Of Federal Reserve Nominees
バイデン大統領(中央)とパウエル(左)、ブレイナード両氏
Photographer: Samuel Corum/Bloomberg

原題:

Summers Senses Fed Officials Entering ‘New Era’ on Overheating(抜粋)

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