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JPモルガンのダイモン氏「後悔」、中国共産党より長続きの冗談

更新日時
  • JPモルガンの強さと長期存続を強調しようとした-ダイモン氏釈明
  • 中国に約2.3兆円のエクスポージャー、発言巡り社内で緊急協議

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米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は24日、同行が中国共産党よりも長く存続するだろうと語った前日の冗談について、後悔の意を表明した。

  JPモルガンが発表した声明の中で、ダイモン氏は「あのような発言はするべきではなく、後悔している」と述べ、「当行の力強さと長期的な存続を強調しようとした」と釈明した。

JPモルガン、中国共産党より長続きも-ダイモン氏100周年で皮肉 (1)

ボストンでのパネルディスカッションで冗談を飛ばしたダイモンCEO(11月23日)。ブルームバーグ記者が報道
Daybreak: Middle East.”

  JPモルガンは中国に200億ドル(約2兆3100億円)近くのエクスポージャーがあり、一層の拡大を狙う大きな野心もある。その実現には、共産党の正当性を疑っていると解釈できるような言動には敏感に反応する中国当局と友好的な関係を維持することが鍵になる。

Billions at Stake

Wall Street banks have billions of dollars in exposure to China

Source: Corporate filings

NOTE: Goldman Sachs figure refers to ``cross currency outstandings'' as of Dec 2020. *Exposure for the rest of the banks as of Sept. 30, third quarter *Morgan Stanley's figure represents total net exposure to China, Bank of America's figure is net country exposure, JPMorgan and Citi's figures are total exposure to China.

  事情に詳しい関係者によると、ダイモン氏の発言についてJPモルガンの対政府関係チームと中国オフィスのメンバーが内部で協議を持った。

  一部の幹部からは、この冗談が無神経と捉えられる恐れがあると懸念が示されたものの、対政府関係チームはダイモン氏が強調しようとしたのはJPモルガン中国事業の長期的な存続への思いであり、共産党批判ではないと説明した。中国時間24日正午の時点で、同行はこの問題で中国政府と連絡を取ってはいない。この関係者が、内部情報を理由に匿名を条件に明らかにした。

  JPモルガンの広報担当者は、中国との建設的かつ細部に至る経済対話をダイモン氏は強く支持しており、同行は中国にコミットしていると発言。他国に関して失礼な発言をすべきでないことをダイモン氏は認識しているとも述べた。

  ダイモン氏はウォール街でCEO在職期間が最も長い部類に入り、率直な物言いで知られるが、発言を撤回したのはこれが初めてではない。2018年には当時のトランプ大統領について、自分なら選挙に勝てる、自分の方が賢いからだと述べ、数時間後に「そのような発言をするべきではなかった」との声明を発表した。

  ダイモン氏の発言を巡り中国国内では、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で150万人余りのフォロワーを持つ復旦大学の講師、沈逸氏が「JPモルガンは(中国証券合弁会社の完全子会社化に関する)新たに取得した免許が要らないようだ」と投稿。

  2400万人のフォロワーを持つ共産党系・環球時報の胡錫進編集長は自身の微博アカウントに「中国共産党は米国よりも長く存続することに自分は賭ける」と書き込んだ。

原題:Dimon Regrets Quip JPMorgan to Outlast China Communist Party (2)(抜粋)

(第3段落以降に情報を加えて更新します)
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