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Photographer: Moe Zoyari/Bloomberg
Cojp

個人投資家がトルコリラ離れ、1リラ=9円割れも底見えず

トルコリラの最安値更新が続く中、高金利通貨志向が強い日本の個人投資家の中でもリラ離れの動きが出ている。

  東京金融取引所のFX取引データによると、個人投資家のトルコリラの対円での買い越しは23日時点で19万9348枚と2月以来の水準に低下した。ピークだった10月中旬からは4割超減少している。  

  外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、トルコリラはここ数年下げ続けているため、「個人投資家も昔のように手放しで買い持ちにして放っておく人はあまり多くない」とし、「メキシコペソやニュージーランドドルなど金利期待で買える通貨がいくつもある点も含めて、リラへの投資意欲は以前よりも落ちている」と話す。

ネットロングが急減

9カ月ぶり低水準に

Sources: Bloomberg, 東京金融取引所

  トルコリラは23日に対円で一時1リラ=8.5円まで下落、年初からの下落率は30%を超えた。2桁のインフレ率にもかかわらず、エルドアン大統領の主張に沿う形で中央銀行が利下げに動いていることが背景にある。

  18日に3カ月連続の利下げを決めたトルコ中銀は、来月には利下げ停止を検討する意向を表明。しかし、22日にはエルドアン大統領が経済成長と雇用創出を後押しするため利下げを支持する姿勢を改めて示し、翌23日には大統領と中銀総裁が会談していたことも明らかとなった。

  一方、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は24日、2会合連続の利上げを決め、2022年末までに政策金利が2%に達するとの見通しを示した。メキシコ銀行(中央銀行)も今月、4会合連続で政策金利を引き上げ5%とした。

  神田氏は「安くなれば買い手が出てくるのは間違いないが、以前のような全員参加型の買いではもうなくなってきている」と指摘。一方、個人投資家のリラロングが以前よりも積み上がりにくくなったことなどにより、「昔のトルコショックのように、リラ下落がドル・円の急落につながるケースは少なくなっている感じがある」と話した。

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