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ECBシュナーベル理事、インフレリスクは上向きに傾いている

更新日時
  • 膨らんだ不確実性を考慮に入れる必要ある、選択性保持が極めて重要
  • 一部のコロナ感染拡大、「全体的な回復を妨げるとは思わない」

欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事はインフレが定着しつつあるリスクが強まっているとの認識を示す一方で、新型コロナウイルスの感染再拡大がユーロ圏の景気回復を損ねる可能性についてはそれほど懸念していない姿勢を示した。

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シュナーベル理事
Source: AFP

  投資家は来年の利上げを再び織り込み始めた。緩和策を巡る重要な決定を下すECBの政策会合は数週間後に迫っている。

  同理事はフランクフルトで22日に行われたインタビューで、「中期的にインフレ率が目標の2%を下回ると想定するのはもっともなことだが、インフレのリスクは上向きに傾いている」と指摘。 インフレ率の「低下ペースと度合いを巡り不確実性が高まって」おり、「こうした膨らんだ不確実性を考慮に入れる必要がある」と語った。

 

 

Price Pressure

Euro-are inflation is set to stay elevated for some time

Source: Eurostat, Bloomberg survey of economists

  また、「ごく最近、ユーロ圏の一部で新型コロナの感染拡大と一定の封じ込め措置が見受けられ」、「特に接触型のサービス部門の活動を短期的に抑える影響が生じる公算が大きい」としながらも、「これが全体的な回復を妨げるとは思わない」と述べた。

  シュナーベル氏の発言が報じられた後で、短期金融市場はECBによる来年12月の利上げ幅を10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)織り込んだ。先週は一時、来年の利上げを市場が見込まない場面もあった。

  同氏は「不確実性が非常に強い状況では、ある程度の選択性を保持しておくことが極めて重要だ」との考えを示し、「相当な長期間に対し、事前にコミットすることは決してしない。そうすることは誤りであると言えよう」と述べた。

 

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出典:ブルームバーグ・エコノミクス
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原題:ECB’s Schnabel Sees Inflation Risks ‘Skewed to the Upside’ (2)(抜粋)

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