米国が戦略石油備蓄を放出へ、他国と協調で-関係者
Annmarie Hordern、Ari Natter、Jennifer A. Dlouhy-
バイデン大統領は23日にも発表する方向で準備している
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インドと日本、韓国と協調して実施される可能性が高い

Storage tanks at the BP Plc Cherry Point Refinery near Blaine, Washington, U.S., on Friday, Nov. 19, 2021.
Photographer: James MacDonald/Bloombergバイデン米大統領は、複数の国と協調して戦略石油備蓄(SPR)を放出する方針を23日にも発表する方向で準備を進めている。計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。SPRの放出はインドと日本、韓国と協調して実施される可能性が高い。
主要石油消費国がエネルギー価格高を抑えるために備蓄を協調放出するのは初めてのことになる。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は今月の会合で、米国による大幅な増産の要求を拒んでいた。
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関係者の1人によると、米国の状況は依然として流動的であり、計画は変更される可能性もある。ただバイデン政権は段階的に計3500万バレル余りの放出を検討しているという。関係者は正式発表前であることを理由に匿名で語った。

米エネルギー省の当局者にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった。ホワイトハウスの広報担当は、備蓄放出については何も決まっていないとした上で、米国は各国と連絡を取り合っており、エネルギー価格抑制に向けたさまざまな選択肢を検討中だと述べた。
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一方、OPECプラスは石油消費国が協調して戦略備蓄を放出する場合、現行の生産引き上げ計画を来月に調整する可能性があると、参加国の複数の代表が明らかにした。
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原題:U.S. Poised to Release Oil From Reserve Along With Other Nations(抜粋)