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Photographer: Samuel Corum/Bloomberg
Cojp

債券トレーダーに厳しい1週間か、感謝祭控え米国債入札が前半集中

  • 週初からの2日間に月例の米国債入札-木曜日の祝日前の完了目指す
  • 米国債インプライドボラティリティー示す指数20年3月以来の高水準

今週の米国債市場は祝日が入ることで通常より短期間の取引となり、不安定な動きをたどる可能性がある。

  月例の2、5、7年債入札を木曜日(25日)の感謝祭の祝日を前に完了するため、米財務省は月曜日(22日)と火曜日(23日)に入札の予定を詰め込んだ。こうした日程で行われた過去の入札結果はあまり順調でなかった。さらにリスクとしては、24日に多くの経済指標が発表されるのに加え、ホワイトハウスが感謝祭までに発表するとしている米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事が判明する可能性もある。

  一方、短期利回りを中心とするこの1カ月の大幅な変動性が19日、欧州の新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)の恐れを背景に復活した。景気が再び減速し利上げが遠ざかる可能性が世界の国債市場で織り込まれる中、2年債利回りは一時5.8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。米市場で予想されている最初の利上げ時期は来年9月と、7月から後退。ただ2022年末までに利上げ2回の予想に変わりはない。

  その後、FRBのウォラー理事とクラリダ副議長が資産購入の段階的縮小(テーパリング)を加速する可能性について言及し、2年債利回りは巻き戻された。

【米国市況】株下落、景気敏感銘柄が安い-国債利回り曲線フラット化

  2年債利回りは10月15日以降、終値ベースで3bpを超えた日が9回あり、年初来からそれまでの同5回を大きく上回る。こうした動向を受け、米国債市場のインプライドボラティリティーを示すICE・BofA・MOVE指数は20年3月以来の高水準に達した。インフレ率は、テーパリングを22年半ばにかけて実施し、直後に利上げ局面に入るとの米金融当局の暫定的な計画に疑問が生じる水準に達している。

Trading conditions are the roughest since the beginning of the pandemic
 
 

  クレディ・スイスのストラテジスト、ジョナサン・コーン氏はたとえ米国債の供給縮小を受け、減少した名目上の供給を市場が吸収する方向にあっても、なお高水準にあるボラティリティーと政策の道筋を巡る不透明感とともに流動性縮小が今度の米国債入札に影響することは間違いなさそうだと指摘。「入札動向の他に特に注意が必要なのは、祝日と月末にかけて市場がどのようにそれを消化するかだ」と語った。

Bond Traders on Rocky Path Are About to Be Stuffed With Auctions(抜粋)

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