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ドル・円上昇、米金融正常化加速の可能性-コロナ懸念でユーロ重い

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東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=114円台前半へ上昇。米国の金融政策正常化加速の可能性や欧州でのコロナ感染拡大を背景にドル買い圧力がかかりやすい状況が続いた。ユーロは欧州地域でのロックダウン(都市封鎖)など行動制限による景気懸念が引き続き重しとなった。

 
  • ドル・円は午後3時18分現在、前週末比0.2%高の114円16銭。113円87銭を安値に一時114円21銭までじり高
  • ユーロ・ドルは0.1%安の1ユーロ=1.1275ドル。先週末には一時1.1250ドルと昨年7月以来の安値まで下落
  • ブルームバーグ・ドルスポット指数はほぼ変わらずの1179.77。先週末は0.4%上昇の1179.61
ブルームバーグの指数は昨年9月以来の高水準
 
 

市場関係者の見方

あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト 

  • 仲値まで若干ドルが買われたことと米金利が少し上がっていることがドル・円を支える形に。ただ、原油が落ちている中でもあり、方向感はあまりない
  • 米国では今週PCE(個人消費支出)があるし、足元ではインフレが強めに出そうなので、それを受けた米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢には注意が必要
  • 欧州はコロナの感染拡大で景気回復が遅れそうだし、欧州中央銀行(ECB)はハト派なまま。投機筋がポジションの積み上がっている円売りからユーロ売りに替える動きもあるとみられ、ユーロは当面弱く推移しそう

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト 

  • テーパリング(債券購入の段階的縮小)加速については何らかの議論が行われるのだろう。今週公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で条件についてみてみたい
  • ドル・円、114円台は重そうな感じもするが日本はあす休みでもあるので、ちょっと動きづらい

ソニーフィナンシャルグループの石川久美子為替アナリスト 

  • コロナ感染状況と景況感関連指標、25日のラガルドECB総裁発言と、今週は欧州の方が注目
  • 欧州経済の弱さが顕著となれば、ユーロ・ドルとユーロ・円が下落し、リスクオフも絡めば円高圧力も相まって、ドル・円も多少下振れることはあり得る

背景

  • FRBのクラリダ副議長は19日、12月のFOMCでテーパリング加速を協議することが適切となる可能性があると発言。ウォラー理事もインフレ高進を踏まえ、テーパリングのペースとゼロ金利政策からの脱却を速める必要があるかもしれないと述べた
  • 米10年債利回りはアジア時間の取引で一時2ベーシスポイント(bp)上昇し1.57%付近。米5年債利回りも2bp高い1.24%程度
  • 新型コロナウイルスが猛威を振るう欧州では、オーストリアが22日から全国的なロックダウン(都市封鎖)を再導入。ドイツも同様の対策を講じる可能性を除外していない
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