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ECB総裁、引き締め急がず-「痛みを伴う」インフレ認識

更新日時
  • 不適切な引き締め、景気回復に逆風もたらすことになるだろう
  • インフレを「深刻」に受け止め、来年の利上げ想定せずと繰り返す

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は19日、「望ましくない、痛みを伴う」インフレ加速に直面していても、金融政策を尚早に引き締めるべきではないとの見解を示した。

  ラガルド総裁はフランクフルト・ヨーロピアン・バンキング・コングレスでバーチャル形式の講演を行い、物価上昇への懸念をECBは「非常に深刻」に受け止めていると述べた上で、来年の利上げは想定していないとあらためて表明した。

ラガルド総裁
Source: Bloomberg

  総裁はインフレ加速が実質所得を圧迫していることをECBは認識していると語り、特に低所得者層にしわ寄せが行っていると指摘。供給サイドに起因する現在のインフレショックに対し「尚早な引き締めに向け急ぐべきではなく」、「エネルギー・燃料価格上昇によって購買力が既に圧迫されているときに適切でない引き締めを行えば、景気回復に対し正当でない逆風をもたらす」との認識を示した。

  中期的なインフレ見通しは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に比べて良好だとし、金融政策について、「混乱をもたらし得る動向の出現を警戒」しながらも、「引き続き辛抱強く、持続的でなくてはならない」と説明。インフレ率を目標の2%で安定させることにECBはコミットしていると語った。

Peak Price Panic

Euro-area inflation will drop as the impact of higher energy costs fades

原題:ECB Mustn’t Tighten Despite ‘Painful’ Inflation, Lagarde Says、Lagarde: ECB Is Committed to Ensuring Inflation Stabilizes at 2%(抜粋)

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