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新興国市場、隠れる場所なし-トルコ・リラや印ペイティーエム株急落

  • 米上場の中国株はテクノロジー企業の期待外れの決算を受けて下落
  • 政策の誤りやバリュエーションの行き過ぎへの投資家の寛容度が低下

新興国市場では避難場所がどこにもない感じになり始めている。

  トルコの中央銀行はインフレ率が2桁であるにもかかわらず18日に利下げを決定し、これを受けて通貨リラは過去最安値を更新。インドでは電子決済サービス会社ペイティーエム(Paytm)を運営するワン97コミュニケーションズの株価が上場初日に大幅安。同社の新規株式公開(IPO)は同国最大規模だった。また、米国に上場している中国株はテクノロジー企業の期待外れの決算を受けて値下がりした。

  これらは全て、政策の誤りやバリュエーションの行き過ぎに対する投資家の寛容度が低下している状況を示している。多くの新興国は、物価圧力の抑制に向けた金融引き締め政策と、脆弱(ぜいじゃく)な景気回復を下支えするための緩和政策の継続との間でジレンマに陥っている。

  ミナ・エミリア・クーシスト氏率いるダンスケ銀行のストラテジストはリポートで、「新興国市場への逆風が強まっている」と指摘。世界的な金融状況のタイト化、新型コロナウイルスの新たな感染の波、輸入業者を直撃しているエネルギー価格高騰、金融政策の信頼性にとって課題となっているインフレ加速を理由に挙げた。

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18日の新興国市場は下落が相次ぐ
出典:ブルームバーグ

  下落が相次いだ18日の相場の動きを受け、今年の市場の不安定さがさらに悪化している。新興国株の指標、MSCI新興市場指数は年初来で1.3%安だが、ここまでに何度も上げては消すを繰り返した。MSCI新興国通貨指数も上昇と下落の間で揺れ動いている。

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原題:

Fateful Day From India to Turkey Rocks Emerging-Market Investors(抜粋)

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