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米税制・支出法案、下院採決の見通し-CBOは財政赤字拡大予測

更新日時
  • 下院民主党中道派に受け入れ可能な赤字推計になった様子
  • イエレン財務長官、法案の増税で新たな支出賄えるのは明らか

米議会予算局(CBO)は18日、バイデン大統領の経済優先施策を盛り込んだ税制・支出法案が成立した場合、法案に盛り込まれた増税の規模では新たな支出を完全には賄えないとの分析結果を明らかにした。ホワイトハウスの主張に反する結果となったものの、法案の採決中止にはつながらない様子だ。

  下院民主党は18日遅く法案を採決する計画。CBOは2022年度からの10年間で財政赤字が3670億ドル(約42兆円)拡大するとの見通しを提示。歳出が1兆6360億ドル、歳入は1兆2690億ドル、それぞれ増えると予測した。

  バイデン政権と民主党指導部はCBOの分析を待っていた。下院民主党中道派は予測の発表を待って採決を行うよう求めてきたが、中道派にとって受け入れ可能な赤字推計となったと見受けられる。

House Vote on Biden Agenda Risks Delay On Budget Analysis
連邦議会議事堂
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

  ただCBOの推計は、税制・支出法案に反対する共和党の新たな攻撃材料となる見通し。共和党は法案が成立すれば連邦債務が膨らむほか、インフレ加速や雇用創出の抑制、政府依存の助長につながると批判してきた。

  CBOの推計がホワイトハウスと食い違った主な要因は、税務執行強化に向けた内国歳入庁(IRS)予算拡大の評価だった。ホワイトハウスが徴税に当たる職員が増えることで税収が4000億ドル増えると試算したのに対し、CBOは独自のルールに基づいて予測の正式項目に入れず、備考としてIRSに800億ドルの予算を追加配分した場合でも税収増は1272億ドルにとどまると記した。

  しかしホワイトハウスはなお、法案の増税で新たな支出を完全に賄えると主張した。

  イエレン財務長官は声明で、「この1週間に出たCBO予測と上下両院税制合同委員会の推計、財務省の分析を合わせて考えると、税制・支出法案内で完全に賄えることは明らかであり、それどころか超富裕層と大企業に応分の負担を求める改革を通じて2兆ドル超を生み出し、長期的に連邦債務を減らすだろう」と指摘した。

  ホワイトハウスは徴税強化の効果を盛り込んだ独自推計として1125億ドルの赤字削減を見込んでいる。

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原題:Biden Bill Heads to Vote as CBO Sees $367 Billion Deficit (1)

Biden Bill Heads to Vote as CBO Sees Deficit Rising $367 Billion(抜粋)

(4段落目以降に財務長官のコメントなどを追加して更新します)
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