コンテンツにスキップする

欧PBのLGTが日本参入、人員倍増も-「金融ハブ構想」追い風に

  • 東京オフィスの人員、35人から今後3年間で70-80人に拡大へ
  • 暗号資産への投資も「選択肢として排除せず」-日本拠点トップ永倉氏

欧州を中心に富裕層向けプライベートバンキング(PB)事業を展開するLGTが、日本市場に新規参入した。今後3年間で人員を倍増させる計画で、日本を含むアジア地域でのプレゼンス拡大を狙う。

LGT Wealth Management Trust Inc. Yoshitaka Nagakura
永倉義孝氏
Source: LGT

  日本拠点でトップを務める永倉義孝氏が18日、ブルームバーグのインタビューに応じた。クレディ・スイスやドイツ銀行などでプライベートバンキング業務に携わってきた永倉氏は参入理由について、日本の家計資産の約半分が現預金として眠っていることや、参入障壁が下がってきたことなどを挙げた。

  日本での事業は10月から始めており、東京オフィスの人員を現状の35人から「今後3年間で70-80人に拡大する」と話した。

  非伝統的資産であるプライベートエクイティー(PE、未公開株)やプライベートクレジットを組み入れつつ、暗号資産への投資も「選択肢としては排除していない」とし、将来的に扱う可能性もあるという。

  LGTは、900年の歴史を持つリヒテンシュタイン公爵家がオーナーで、世界に20以上の拠点を持つ。ESG(環境、社会、企業統治)投資やインパクト投資に強みを持つのが特徴で、アジアでは日本に加え、香港、シンガポール、タイにオフィスを構える。

  日本では、外資系の金融機関が参入と撤退を繰り返し、海外の人材や企業が定着してこなかった歴史がある。このため、政府は「国際金融ハブ構想」を掲げ、簡素な参入手続きを創設したり、生活支援を拡充したりする政策を進めている。

  永倉氏は18日の記者会見でも、政府のこうした取り組みを歓迎。「国際的なプレーヤーが、日本で事業を安定的に行えて、かつ安心して生活ができる環境が100%整えば、日本は非常にユニークな国際金融ハブになるのではないか」と話した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE