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人材としてのファンドマネジャー、雇い主の目には「価値低下」と映る

  • 英シュローダーCEO、テクノロジー分野での人材争奪戦を指摘
  • ミューチュアルファンドは今がピーク-ハリソンCEO

資産運用の世界ではテクノロジーなど成長分野でのスペシャリストが引っ張りだことなっており、マネーマネジャーの価値は低下している。英ファンド大手シュローダーのピーター・ハリソン最高経営責任者(CEO)の見立てだ。

  「昔ながらのポートフォリオマネジャーを巡る争奪戦のようなものは、最近ではとんと見かけなくなった」とハリソン氏は18日、ALFIロンドン・カンファレンスで述べた。「こういうことを言うと嫌がられると思うが、彼らの価値は相対的に下がっている。他に対処しなくてはならない分野が多数あるからだ」と語った。

Peter Harrison_Social Media
シュローダーのハリソンCEO
Source: Schroders Plc

  資産運用会社はサステナビリティーの専門家や、パイソンのプログラマー、インターネットのない世界を知らないいわゆるデジタルネーティブを競って雇用するようになったと、ハリソン氏は指摘。またコロナ禍の影響で銘柄を自分で選択する個人投資家が増え、仮想通貨の取引が人気を集めたほか、インフラや未公開株(PE)といった非上場資産の急増で、多くの顧客は投資需要に対する認識をあらためているという。

  こうした変革はいずれ、ミューチュアルファンド(投資信託)の終幕を意味するかもしれないと、ハリソン氏は考えている。「ミューチュアルファンドは今がピークだ」と述べ、「われわれの業界にとってミューチュアルファンドは実に素晴らしいもので、毎日をシンプルにしてくれた。しかしテクノロジーとしては80年前のものだ」と説明した。

  シュローダーのミューチュアルファンド運用規模は9月末時点で約1160億ポンド(約17兆8700億円)。総運用資産の約6分の1を占めた。同社はPE資産やウェルスサービスなど成長分野に軸足を移そうとしている。

原題:Fund Managers Are Losing Their Value, Says CEO Who Employs Them(抜粋)

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