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ポンド、英中銀の利上げに影響も-EU離脱の北アイルランド問題再燃

  • プロトコル破棄ならポンド相場の5%急落を即座に招く恐れがある
  • 供給不足を増幅させ、持続的なインフレ圧力を引き起こしかねない

英国が欧州連合(EU)と締結した離脱協定の重要部分であり、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避のための貿易ルールを定めた英領北アイルランドの議定書(プロトコル)について、英政府は物流の停滞などを理由に停止も辞さない構えだ。

  この議定書には英国またはEUによる一方的停止を認める「16条」が盛り込まれており、英政府は発動の可能性をちらつかせるが、EU側の報復措置が輸出と投資を妨げ、ポンド相場のさらなる打撃になりかねないとエコノミストは警告する。

  インフレの高進に対応し、いつ利上げを決定すべきかというイングランド銀行(英中央銀行)の計算にも影響を及ぼす可能性が高い。

  バークレイズの英国担当チーフエコノミスト、ファブリス・モンターニュ氏は「英国のEU離脱に顧客は先週まで関心がなかったが、今は振り出しに戻り不安を抱いている」と指摘した。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の欧州グローバルマーケッツ・リサーチ責任者デレク・ハルペニー氏はブルームバーグテレビジョンに対し、英国が「北アイルランドのプロトコルを破棄する」包括的な拒絶の場合には、ポンド相場の5%急落を即座に招く恐れがあると語った。

  英国立経済社会研究所(NIESR)のジャグジト・チャダ所長は、新たな通商摩擦が「われわれが直面する供給不足を増幅させ、持続的なインフレ圧力を引き起こしかねない」とした上で、「インフレが目標を上回る程度が大きく期間が長くなればなるほど、英中銀に対応を求める圧力も高まる」と分析した。

 

What’s the Deal?

Northern Ireland keeps a foot in both systems after Brexit

原題:Brexit Dispute Risks Fanning Inflation and Pushing BOE Rate Rise(抜粋)

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