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米政権の税制・支出法案、短期的に物価押し上げへ-エコノミスト3氏

  • ザンディ、ホルツイーキン、エルメンドルフの各氏が討論会で表明
  • どれほど懸念すべきものになるかを巡っては3氏の意見が分かれる

バイデン米大統領が掲げる税制・支出法案が議会を通過した場合、来年の米インフレ率を押し上げることになりそうだ。ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、マーク・ザンディ氏とアメリカン・アクション・フォーラムのプレジデント、ダグラス・ホルツイーキン氏、ハーバード大学教授のダグラス・エルメンドルフ氏がこのような見方を示した。

  全米企業エコノミスト協会(NABE)が17日に開催したオンライン形式のパネル討論会に参加した3氏は、現在検討されているような法案が成立にこぎ着けた場合、短期的にインフレ圧力を高めるとの見解で一致。ただ、それがどれほど懸念すべきものになるかを巡っては意見が分かれた。

Inflation Surge

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Source: Bloomberg Economics

  このうち税制・支出計画を支持するザンディ氏は、法案成立でも大幅な物価圧力を引き起こすことはないと予測。「わずかなインフレ加速」になるとしつつも、国内総生産(GDP)を押し上げ、完全雇用への回帰を加速させることにつながるとの見通しを明らかにした。

  一方、ブッシュ(子)政権の大統領経済諮問委員会(CEA)でチーフエコノミストを務めたホルツイーキン氏は、税制・支出法案の短期的な影響についてザンディ氏よりも心配しているとコメント。法案に盛り込まれた減税や税額控除はそれを必要としていない経済に5000億ドル(約57兆円)程度を投じることになりそうだとの試算を示した。

  クリントン政権の財務副次官補などを歴任したエルメンドルフ氏は「この法案は短期的に悪い方向に向かうが、それほどずっと先まで悪い方向には進まない」と述べ、ザンディ、ホルツイーキン両氏の中間的な立場を取った。さらにインフレの勢いが顕著になれば連邦準備制度が金融政策の変更を通じ、そうした動きをかなり相殺すると見込まれると語った。

原題:

Top Economists See Biden’s Spending Plan Adding to Inflation(抜粋)

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