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LNGスポット用船料が過去最高、2カ月前の5倍-発電用高騰に拍車

  • 豪州から日本へのLNG運搬船の用船料は今年1月の高値を超えた
  • 平年より低い気温の下で発電用LNG価格の一段の上昇が懸念される

アジア太平洋地域では、液化天然ガス(LNG)運搬船のスポット用船料が過去最高水準に高騰している。同地域への米国産LNGの安定した出荷が続き、運搬船の需要が高まった。

  スパーク・コモディティーズのデータによると、オーストラリアから日本に向かうLNG運搬船の1日当たりの用船料は16日時点で31万6750ドル(約3600万円)と、2カ月前から5倍の水準に急騰。北東アジア地域が寒波に見舞われた今年1月時点の高値を超えた。

  アジアのバイヤーの間では、平年より低い気温に加え、運搬船の不足が状況悪化に拍車を掛け、発電用LNGの価格を一段と押し上げるのではないかと懸念が広がっている。アジアのLNG指標価格は現時点で100万BTU(英国熱量単位)当たり約39ドル。10月初めの56ドル強から下落したが、昨年の冬場の高値を上回る。

Asia's Shortage of Gas Ships

LNG freight rates in Pacific Basin surge above last winter's record highs

Source: Spark Commodities

  AG&Pグループのジョセフ・シゲルマン最高経営責任者(CEO)は「アジアではこのところ米国産LNGの需要が高まっているが、これは同時に太平洋地域にLNGを輸送する運搬船の需要増を意味する。冬の残りの期間を通じて逼迫(ひっぱく)した状況が続くだろう」と指摘した。

  INPEX九州電力、タイ石油公社(PTT)の100%子会社であるPTTインターナショナル・トレーディングは先月、協業覚書を締結したと発表。LNGや輸送船の相互融通を通じて連携を強化する。

原題:LNG Tanker Rates Surge to Record as Asia Buys More U.S. Gas (1)

 

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