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クリーブランド連銀総裁、米国債市場の強靱性向上は最優先課題

米クリーブランド連銀のメスター総裁は17日、「米国債市場は極めて重要な世界的金融市場であり、構造的強靱(きょうじん)性を向上させることが最優先課題だ」と述べた。さらに、全てのリスクを「注意深く評価する必要がある」と指摘した。

  金融安定に関する同連銀と米財務省金融調査局(OFR)共催のオンライン会議で講演したメスター総裁は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に関連した不確実性の下で、多くの投資家が現金を確保しようと、安全資産と見なされる米国債のポジションの解消にさえ動いた点を指摘した。

  その上で、こうした事態は2020年3月当時の環境が「いかに不透明」であったかを示しており、連邦準備制度は米国債市場の機能を再構築する措置が必要になったと説明。ただ、当局の措置は「ストレスを波及させた根本的な構造問題の対処に至らなかった」と話した。

  さらに、金融システムは新たなプレーヤーや相互連関、テクノロジーなどで常に進化しており、「こうしたことが新たな脆弱(ぜいじゃく)性の源になっている」と分析。規制・監督、マクロプルデンシャルの体制は銀行に多くの重点を置いているが、金融活動は銀行システムの外に移行しつつあり、信用リスクが銀行セクター外で仲介される状況が増えていることを意味するとコメントした。

  メスター総裁は「銀行システムにおいてだけでなく、ノンバンク金融セクターにおいてもリスクや脆弱性を監視する能力を当局として確保する必要があるだろう」と述べ、さまざまな種類のファンドやファミリーオフィス、高レバレッジのノンバンク金融機関の透明性向上に加え、ステーブルコインに関しても一段の透明性が求められると説明した。

原題:Mester Says Improving Treasury-Market Resilience Is Top Priority(抜粋)

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