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次期FRB議長の人選、ブレイナード氏指名なら市場はどう反応するか

  • 次期議長人事発表近いとの臆測広がる中ブレイナード氏のオッズ上昇
  • 金利や為替市場に小さな好機も-ただパウエル氏は依然として最有力

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バイデン米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエル現議長に代えてブレイナードFRB理事を指名すると決めた場合、市場へのショックは比較的早く消えても金利や外国為替のトレーダーに小さな好機をもたらす可能性がある。

  ブレイナード氏は現職のパウエル議長に比べて金融引き締めへの傾斜度が小さい可能性があると受け止められており、当初の市場の反応は短期金利の低下とドル安になるだろう。しかし、こうした動きは短命に終わりそうだ。どちらの候補が次期議長になっても結局は不確実なインフレと成長の状況に動きを左右されることになるためだ。

  RBCキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ブレーク・グウィン氏は「ブレナード氏は確かにハト派寄りだ」と述べた上で、どちらの候補も情報を「同じ井戸から得ており」、実際のインフレデータと折り合いを付けざるを得なくなるだろうと予想した。

  2018年以来議長職にあるパウエル氏は賭け市場では引き続き最有力と目されているが、ブレイナード氏のオッズは最近上昇している。バイデン政権の発表が差し迫っているとの臆測が広がる中、ブレイナード氏指名を見込むオッズは16日に一時40%程度に到達。その後は30%近くに低下している。パウエル氏再任の確率は現在70%近いと受け止められている一方、両氏以外の候補の予想はごくわずかだ。

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パウエル議長(右)とブレイナード理事
 

  ブレイナード氏の議長指名の場合には反応があるかもしれないが、パウエル議長が本命と見られているため、同氏が再指名されても大きな反応はないだろうと、ゴールドマン・サックス・グループの金利戦略責任者、プラビーン・コラパティ氏はみる。米国債市場では、2年債と5年債の利回りが最大10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下するかもしれない一方、期間が長めの利回りはインフレのリスクプレミアムをさらに織り込む可能性がある。

  チャールズ・シュワブのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は、ブレイナード氏が指名されれば、米国の債券・為替市場は米金融当局の利上げ開始時期の先送りを織り込む可能性が高いと予想。先物は現在、22年に0.25ポイント利上げを2回想定しているが、バイデン大統領がFRB議長を交代させることを決めれば、そうした利上げ予想の少なくとも1回は市場予想から除外される可能性があるとジョーンズ氏は話した。

原題:War-Gaming Biden’s Fed Pick: How Markets Might React to Brainard(抜粋)

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