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米中首脳会談、戦略備蓄からの石油放出を協議-決断には至らず

  • 中国は国内価格押し下げで戦略原油備蓄を今年少なくとも2回放出
  • 米中は原油市場や協調的な対応の可能性巡る協議継続で合意-当局者

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席はオンライン形式で行った15日の首脳会談で、世界エネルギー市場の安定確保に向け両国の戦略石油備蓄を放出する利点について話し合った。

  協議に詳しい複数の当局者が公に話す権限がないとして匿名で語ったところによると、この問題について決断は下されず、双方ともそれぞれの意見を述べるにとどまった。米中は原油市場や協調的な対応の可能性を巡る協議を継続していくことで合意したという。

  世界の二大石油消費国が前例のない共同行動を検討するまでに至ったことは、原油高が世界経済の足かせとなり、インフレ高進を招くとの懸念の大きさを物語っている。

  既に中国は国内原油価格の押し下げを目指し、今年に入って戦略石油備蓄を少なくとも2回放出。ガソリンやディーゼル油でも別の備蓄から放出した。

  一方、バイデン氏は米経済の幅広い分野でインフレが加速する中、ガソリン価格が消費者信頼感に与える影響について一段と警戒を強めている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」への増産要請が拒否された後、バイデン政権は備蓄放出など市場を落ち着かせる他の措置を検討すると表明した。

  戦略石油備蓄に関する米中の協議については、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が先に伝えた。

  ホワイトハウスがまとめた米中首脳会談の概要によると、両首脳は「世界のエネルギー供給を巡る取り組みで措置を講じる重要性を協議した」。中国の国営メディアは両首脳がエネルギー安全保障について話し合ったと伝えた。

 

原題:Biden and Xi Discussed Releasing Oil From Strategic Reserves(抜粋)

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