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アジア老舗ファンド、中国不動産のディストレスト債購入-恒大は敬遠

  • 苦境にある他の中国不動産会社数社の買いを検討中とロング氏
  • 中国政府は不動産市場の安定確保に関心も、恒大救済は見込めず

アジアで最も古いヘッジファンドの1つであるLIMアドバイザーズは、中国恒大集団の債務危機の影響が深刻化する中で、中国不動産開発会社のディストレスト債を買っている。

  1995年に設立されたLIMの創業者兼最高投資責任者(CIO)であるジョージ・ロング氏は、こうしたディストレスト債を「若干」取得したが、恒大集団の社債には手を出していないと説明。恒大のオフショア債とオンショア債がいずれも複雑な構造で、バランスシートからは読み取れないリスクがあることを理由に挙げた。

  ロング氏は「苦境にある他の中国不動産会社数社の買いを極めて注意深く検討している。素晴らしい好機となるだろう」と述べたが、具体的な社名は挙げなかった。

  世界的に影響が広がりかねないリスクを米連邦準備制度理事会(FRB)は警告したが、中国不動産セクターに投資しているのはLIMに限らない。中国不動産会社のドル建て債が急落する中でも、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントはそうした社債を購入。ブルームバーグがまとめた中国ジャンク級ドル建て債の指数は9月初めから約17%下落している。

ゴールドマン、中国不動産の社債を購入-他社敬遠のディストレスト債

  ロング氏は「売り圧力の高まり」を見越して、徐々にポジションを積み上げていると指摘。中国政府が恒大集団を救済するとは思っていないが、不動産市場の安定確保には関心があるだろうと同氏はみている。

  中国のジャンク級ドル建て債は先週、週間ベースで1年8カ月ぶりの大幅上昇となった。当局が不動産セクターの締め付けを緩めつつある兆しが背景にある。

  ロング氏によると、中国のディストレスト債を組み込んだ「LIMオポチュニスティック・ファンドⅢ」の1-9月のリターンは手数料を除いたベースでプラス17.2%。同社が4月に立ち上げた中国向けの転換社債ファンドはこれまでのところ19.04%のリターンを上げているという。

原題:One of Asia’s Oldest Hedge Funds Buys Distressed China Debt (1)(抜粋)

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