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米大統領、台湾巡る発言で混乱-指導部支持も「独立促していない」

更新日時
  • 台湾は「独立しており、自ら決定を行う」と発言後、再び言及
  • 台湾政策に変わりなく関係法が求める通りの行動を促していると釈明
President Biden Meets Virtually With China's President Xi Jinping
Photographer: Sarah Silbiger/UPI

バイデン米大統領は15日にオンライン形式で開いた中国の習近平国家主席との首脳会談後、台湾は「自らの意思で決定を行う」と述べ、台湾指導部をあらためて支持する姿勢を示した。しかし、その数時間後、米政権の台湾へのアプローチを巡り混乱を生じさせるコメントを発した。

  大統領は16日、ニューハンプシャー州に向かう途中で記者団に対し、「われわれは台湾関係法を支持している。それが全てだ。(台湾は)独立しており、自ら決定を行う」と語った。

  この数時間後に再び台湾に言及した大統領は「われわれは独立を促しているわけではない」とした上で、米国の台湾政策に変わりはないと強調。記者団に対し、「政策を変更するつもりは全くない。台湾(関係)法が求める通りの行動を促している。それこそ、われわれが行っていることだ。台湾に決めさせよう。以上だ」と釈明した。

  バイデン氏の言葉の選び方次第で、台湾を領土の一部と見なす中国の警戒レベルは上がる可能性がある。中国は台湾が独立を目指せば、侵攻を辞さない構えだ。

  中国外務省の趙立堅報道官は17日の定例記者会見で、米国は「一つの中国の原則」を守るべきだと強調。バイデン氏の台湾に関する発言を受けたもので、この原則が「重要な政治上のコンセンサスであり、米中関係の政治基盤だ」と述べた。

President Biden Meets Virtually With China's President Xi Jinping
オンライン形式での米中首脳会談(11月15日)
Source: UPI

  大統領は米中首脳会談で習主席に対し、上院議員時代に台湾関係法に賛成票を投じた事実に言及した。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が16日に明らかにした。

  サリバン氏はブルッキングス研究所のイベントで、「両首脳は台湾問題の協議にかなりの時間を割いた」と説明した。首脳会談後にホワイトハウスが発表した声明は、米国が「一つの中国」政策へのコミットメントを維持すると大統領が明確に示したとしている。

米中首脳のオンライン会談を受けたホワイトハウスの声明

  1979年に制定された台湾関係法は、米国に防衛的な武器提供や中国の軍事的脅威から台湾を守ることを義務付け、米国と台湾の関係について基本政策を定めている。

  3時間半続いた米中オンライン首脳会談には、サリバン氏ら少数の当局者が同席した。

バイデン大統領と習主席、協力の必要性を議論-オンライン会談 

 

原題:Biden Sparks Fresh Confusion Over U.S. Policy Toward TaiwanBiden Says After Xi Summit That Taiwan ‘Makes Its Own Decisions’Biden Reminded Xi He Voted for Taiwan Law During Summit、U.S. Should Abide by ‘One China Principle’ on Taiwan, China Says(抜粋)

(第5段落に中国外務省報道官のコメントを加えて更新します)
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