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米退職者、年380万円の生活覚悟必要-老後資金1億1400万円確保でも

  • 安全な貯蓄の取り崩し、年4%から3.3%に減少-モーニングスター
  • 金融情勢の変化で一層先を見越した退職プランが求められる

米国の退職者が貯蓄から毎年「安全に」取り崩せる額の経験則が変わったようだ。

  退職後に約30年間生きると仮定した場合、貯蓄が底を突くのを避けるには、年間の取り崩し額を4%に抑えるというのが大体の目安だった。しかし先週公表されたモーニングスターのリポートによると、向こう数年以内に退職予定の人が取り崩せる額は年3.3%に減少した。

  100万ドル(約1億1400万円)のポートフォリオ保有者が退職した場合、取り崩し可能額は年4万ドルから3万3000ドル(約380万円)に減少することになる。年金に加え、社会保障給付金などが今後減る恐れがある中で、貯蓄を使い果たした人のためのセーフティーネットは多くない。

Lower Stock Returns Will Challenge Would-be Retirees

Source: Ibbotson SBBI large-cap U.S. stock returns from Morningstar Direct; Projected 2021-2050 returns from Morningstar assume 2.21% inflation.

  過去約15年の間に退職した人々とは対照的に今後の退職者は逆風に直面している。「低いバリュエーションとより高い利回りが将来の高リターンにつながった過去と比べると、現状では一層先を見越したプランが求められる」とリポートは指摘した。

  4%ルールは、1926年以降を30年単位で調べた94年の調査結果に基づいている。それによれば、株式50%、債券50%で構成されるポートフォリオであれば、インフレ調整後で当初の保有額の4%に相当する額を毎年引き出しても、死亡する前に貯蓄がなくなるリスクはないとされていた。

  3.3%は控えめな数字であり、提言というよりも出発点だとモーニングスターは説明している。

原題:
Prepare to Live on $33,000 a Year If You Retire With $1 Million(抜粋)

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