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米金融当局にテーパリング加速促す声広がる-10月のCPI急上昇受け

  • NY連銀とリッチモンド連銀の前総裁はテーパリング早期終了訴え
  • 必要ならばテーパリングを早めに終えることも可能-ブラード総裁

10月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比で1990年以来の大幅上昇となったのを受け、連邦準備制度が資産購入のテーパリング(段階的縮小)のペースを加速させなければならないかもしれないとの観測が市場ウオッチャーらの間で広がっている。

  ダドリー前ニューヨーク連銀総裁やブラード・セントルイス連銀総裁もこうした見方を示しているが、今月3日にテーパリング開始を発表したばかりの金融当局にとっては微妙なタイミングだ。当局は必要が生じればテーパリングのペースを調整する用意を表明したものの、そのちょうど1週間後に発表されたCPIで約30年ぶりの高い伸びが示された。

Democrats Negotiate Plans Carrying White House Economic Agenda
ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部
Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

 

  データ重視の金融当局がたった1つの物価統計に反応することはないだろう。ただ、12月14、15両日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)会合の前には、11月のCPI(12月10日)や10月の個人消費支出(PCE)価格指数(11月24日)の発表が予定されている。

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  主な発言は次の通り。

ダドリー前ニューヨーク連銀総裁

  「当局のマインドを変えるにはテーパリングの加速が必要だ。もっと早くテーパリングを完了しなければならないだろう」と15日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューでコメント。

  ただ、そのように行動した場合、金融当局が避けようとしてきたテーパータントラム(市場のかんしゃく)を引き起こしかねず「問題」となるかもしれないと語った。

サマーズ元財務長官

  「金融当局は過熱が主要なリスクであるとのシグナルを発するべきだ」と15日の一連のツイッター投稿で指摘。住宅価格の好況を踏まえれば、住宅ローン担保証券(MBS)の購入は「直ちにストップすべきだ」と強調した。

ブラード・セントルイス連銀総裁

  「必要に迫られれば、われわれはテーパリングを幾分早めに終えることができる」との考えを先週のFOXビジネスとのインタビューで表明。「政策をもっとタカ派方向に動かすのに当局として多くのことをしてきた。われわれにはさらなる行動が可能だが、データに基礎を置いて、それがどのように推移するか見極める必要がある」と話した。

ラッカー前リッチモンド連銀総裁

  「当局は重大な政策ミスを犯す方向にある」と15日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで指摘。そうした結果を回避するには、極めて早急に政策を転換してテーパリングのペースを加速して来年のより早い時期、上期中に利上げに踏み切らなければならず、あとは多少の幸運を祈るばかりだとしている。

  ブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントのハイイールド債ポートフォリオマネジャー、ビル・ゾックス氏は「米国債市場は連邦準備制度の注意を引こうとしている。それに株式市場も加われば、金融当局は早急に行動するだろう」と述べた。

原題:Inflation Prompts Growing Chorus to Call on Fed to Speed Taper(抜粋)

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