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バイオジェンのアルツハイマー薬、来年の米メディケア保険料押し上げ

  • 引き上げ分の約半分は「アデュヘルム」含むアルツハイマー治療薬
  • メディケアでカバーするかどうか来春に判断する見込み

バイオジェンのアルツハイマー病新薬は、まだ米国のメディケア(高齢者・障害者向け医療保険)でカバーされるかどうか決まっていないにもかかわらず、既に来年のメディケア保険料を押し上げている。

  12日に発表された2022年のメディケアのパートB(医師報酬を含む外来サービス対象)保険料引き上げの約半分は、新しいアルツハイマー治療薬の加算が理由で、これにはバイオジェンがエーザイと共同開発した「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」が含まれる。年間の治療コストが5万6000ドル(約640万円)のアデュヘルムは今年の夏、米食品医薬品局(FDA)に承認された。

  アデュヘルムのような注入薬剤を含む医療行為の費用をカバーするパートBの標準保険料は月額170.10ドルに上がる。約15%の引き上げとなり、このうちの約半分(メディケア受益者1人当たり月額約11ドル)がアルツハイマー治療薬となる。

バイオジェンのアルツハイマー病薬、高額治療費で米医療制度を圧迫も

  アデュヘルムの有効性に対してはFDAの諮問委員会メンバーを含む多くの専門家が疑問を呈し、承認は物議を醸した。高額治療費のため、多くの人が利用するようになれば公的医療保険制度が大きく圧迫されるとの懸念もある。また、患者への治療効果を調べるイメージングも高いコストを伴う。

  アデュヘルムおよび未承認の同様の治療薬をメディケア対象にするかどうかを判断するプロセスは来年春に完了する見込み。エーザイとバイオジェンは、アデュヘルムと類似する別の治療薬の承認も申請しており、競合する米イーライリリーも独自の治療薬の承認を求めている。

  バイオジェンにコメントを求めたが、返答はない。

原題:
Biogen Alzheimer’s Drug Driving Medicare Premiums Higher in 2022(抜粋)

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