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加速するユーロ圏インフレ、各国間格差は債務危機以来の広がり

  • エストニアのインフレ率予想は今年4%、ギリシャはわずか0.1%
  • 「ECBへの圧力は高まっている」-ヘラバのチーフエコノミスト

ユーロ圏全域でインフレが急加速しているが、その上昇ペースは各国間で差が大きく開きつつある。新型コロナウイルス禍で欧州中央銀行(ECB)が続ける景気支援策を一段と複雑にしている。

  エネルギーコストが上昇しているエストニアの場合、今年のインフレ率は4%と予測されている。一方でエネルギーの価格規制が敷かれているギリシャでは、インフレ率予想はわずか0.1%だ。

  各国間の差異は以前からあるものの、これほどの開きは域内のソブリン債危機以来だ。金融政策への画一的アプローチの弱点を浮き彫りにしている。

  特にインフレを嫌うドイツの不満は大きい。サプライチェーン問題で同国の製造業は打撃を受け、インフレ率は約30年ぶりの高水準となっている。

  ヘラバのチーフエコノミスト、ガートルード・トラウド氏は「ECBへの圧力は高まっている」と述べ、現在の物価上昇に伴う問題は「この状況が短期的なのか、長期的なのかを読めずにいることだ」と指摘した。

  ラガルドECB総裁は、足元のインフレ高進によって来年利上げを迫られることはないと「確信」しており、サプライチェーン問題が解消されればインフレも落ち着くとの見通しを示している。ただインフレ加速は既に当初の想定以上に長期化している。

  欧州委員会によれば来年のインフレ率は2.2%と、目標を上回る見通しだ。ECBの政策委員会メンバー、オーストリア中央銀行のホルツマン総裁は今週、「インフレが後退することはあり得るが、(物価目標の2%)より高い時期が長期にわたる可能性も排除できない」と発言している。

Euro-Area Price Watch

Inflation rates across region last diverged this much during debt crisis

Source: Eurostat, European Commission

Note: 2021-2023 are forecasts

 

原題:Euro-Area Inflation Is Diverging the Most Since the Debt Crisis

(抜粋)

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