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【債券週間展望】長期金利に上昇圧力、インフレで欧米金利上振れ警戒

11月第3週(15日-19日)の債券市場では、長期金利に上昇圧力が掛かりやすいと予想されている。米国の消費者物価指数(CPI)の上昇を背景に欧米金利の上振れに対する警戒感が再び強まっており、5年国債と20年国債の入札に絡んだ売りも出やすいとみられている。

市場参加者の見方

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 欧米主要国では物価上昇が警戒され、長期金利の上昇懸念が続いており、相場の上値を抑える要因
  • 補正予算に伴う国債増発への警戒感はやや和らいでいるが、国債発行の不透明感は続くため、投資家は上値追いに慎重な姿勢を維持するだろう
  • 5年債と20年債の入札は無難に消化されるとみるが、積極的に上値を買い進む動きも限られるため、これも相場の上値を抑える要因になる
  • 長期金利の予想レンジは0.050%~0.090%

◎SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 入札は事前に調整すれば無難に消化できるとみるが、海外金利が不安定な中、20年債は値上がり益狙いの買いが入りづらい。5年債も利回りがマイナス0.1%を上回っていても需要は強くなりづらいだろう
  • 経済対策に伴う大きな増発はないとみているが、今月の超長期ゾーンは40年債入札もあるので難しい面はある
  • 10月の米CPIがあそこまで上振れると、さすがに来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)のドットチャートも警戒される
  • 長期金利の予想レンジは0.060%~0.090%
日本と米国の長期金利推移
 
 

国債入札予定

 対象発行予定額
16日5年債2兆5000億円程度
18日20年債1兆2000億円程度

 

日銀買い入れ予定

 対象年限買い入れ予定額
17日1-3年4500億円
 5-10年4250億円
 25年超500億円

主な材料

  • 15日:日銀の黒田東彦総裁、金融経済懇談会に出席、会見
  • 15日:7-9月期の国内総生産(GDP)速報値
  • 15日:10月の中国工業生産・小売売上高
  • 16日:10月の米鉱工業生産・小売売上高
  • 17日:10月の米住宅着工件数
  • 17日:米ニューヨーク連銀主催の米国債市場関連会議
  • 19日:10月の全国消費者物価指数(CPI)
  • 19日:政府が経済対策を取りまとめ
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