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テンセントが日本でゲーム制作スタジオ買収、50億円超で-関係者

更新日時
  • ウェイクアップインタラクティブの株式約90%を取得
  • 傘下のソレイユは「スイッチ」向け「ニンジャラ」の開発に関与
The Tencent Holdings Ltd. logo displayed atop the company's headquarters in Shenzhen, China

The Tencent Holdings Ltd. logo displayed atop the company's headquarters in Shenzhen, China

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)が、任天堂の家庭用ゲーム機「スイッチ」に人気ゲームを提供している日本のクリエーティブスタジオを買収していたことが関係者の話で明らかになった。

  テンセントは、香港で設立されたウェイクアップインタラクティブの株式約90%を50億円余りで取得した。未公開の情報だとして関係者が匿名を条件に語った。

  ウェイクアップは、東京に本社を置くソレイユを所有。ソレイユはスイッチ向けゲームの「ニンジャラ」や「トラヴィス・ストライクス・アゲイン:ノーモアヒーローズ」の開発に関与した。

  テンセントによる日本でのこれだけの規模の企業買収は珍しい。これまでは出資比率を抑え、ゲームを海外配信する権利の取得を主に狙っていた。

  ウェイクアップ買収は9月に行われたが、テンセントは今年、日本で複数の非上場ゲームメーカーと幾つかの取引をまとめている。

  ソレイユはゲーム機やパソコン、スマートフォン向けに高品質のアクションゲームを制作してきた実績で知られており、こうした評判もテンセントが親会社にアプローチする動機となった。

  ニンジャラは開発を主導したガンホー・オンライン・エンターテイメントが所有しており、トラヴィス・ストライクス・アゲインはグラスホッパー・マニュファクチュアが手掛けた。ガンホーの株価は12日の東京市場で前日比変わらずの2232円。

  テンセントとウェイクアップは今のところ、コメント要請に応じていない。

  中国のネットイース(網易)とテンセントは、アニメやマンガが早くから根付いている日本で新たな人材を積極的に採用している。

  カドカワは10月、テンセントに新株を割り当て約300億円を調達すると発表。テンセントの出資比率は6.86%になるという。クリエーターの須田剛一氏が率いるグラスホッパー・マニュファクチュアはネットイースの傘下に入っている。

  テンセントとネットイースは日本に本拠を置くより小規模なゲーム開発会社多数に出資。買収したケースもある。小さなスタジオと有能な人材に焦点を絞った取引が中心だが、大半は公表されていない。

  ゲームコンサルタント会社カンタンゲームスのセルカン・トト代表は「取引を公表することに利点はないとテンセントはみている。競合相手に警戒させたり、自社戦略のヒントを与えたりしたくないためだ」と指摘している。

原題:Tencent Buys Game Studio Behind Hit Nintendo Switch Titles (1)(抜粋)

(7段目にガンホーの株価を追加して更新します)
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