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FF金利実質マイナス6%の衝撃、70年代政策ミス追体験か-マクロ分析

  • 実質FF金利は70年代の政策ミスのピーク時からさらに約20bp低い
  • 同じような結果を招くかどうか実証実験に向かっていると思われる
Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S., 

Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S., 

Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg

歴史的瞬間を目撃した全ての読者の皆様に心からおめでとうと言いたい。米消費者物価指数(CPI)の数字が再び高くなり、実質フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は過去最低水準となった。

  われわれは1970年代の政策の選択を繰り返せば経済的に同じような結果を招くかどうかを実証するため、実験室に向かっているように思われる。

  米CPIの前年比上昇率が90年以来31年ぶりのハイペースとなっても、インフレ加速が「一時的」かどうかという論争の決着には十分でないかもしれない。だが、「落ち着け、全てうまくいっている」という陣営の主張はやや空しく響き始めた。

  名目FF金利の誘導目標の上限は0.25%に固定されているが、実質金利で見るとマイナス6%と70年代の政策ミスのピーク時からさらに20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)近く低い。言うまでもなく、実質政策金利は大幅なマイナスが続いてきたが、10月のCPI上昇率が前年同月比6.2%と予想から上振れし、実質FF金利の誘導目標は今や歴史的低水準だ。

  米連邦準備制度理事会(FRB)議長経験者であるイエレン財務長官の発言を聞けば分かる通り、米政府の要人は連邦準備制度が必要な対応を取ると言うかもしれないが、本当にそうだろうか。

  パウエルFRB議長の下で連邦準備制度は、過去50年で世界がどこまで変わったか確かめる実験を行っているようだ。グローバル化と技術革新、人口動態は確かにディスインフレの誘因だが、超マイナス圏の実質金利が将来のインフレ力学に及ぼす影響がどの程度大きいか(あるいは小さいか)、それはまだ分からない。

(備考:マクロマンことキャメロン・クライス氏はブルームバーグに寄稿するマクロストラテジストです。この記事の見解は同氏独自のものであり、投資アドバイスを意図したものではありません)

The real Fed funds target rate has never been this negative
 
 

 

Why has the curve flattened on both CPI and Brainard?
 
 

 

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Bullion has matched its estimated performance
 
 

原題:Congratulations, Fed. You’ve Just Repeated the 1970s: Macro Man(抜粋)

 

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