コンテンツにスキップする

FRBは過剰に景気刺激、経験から学ばず-バリュー投資の巨人が警鐘

  • インフレ高進が資産売りにつながらない異例の事態-グランサム氏
  • ボルカー元FRB議長以降の米金融当局は「正しいことしていない」
Jeremy Grantham, co-founder of GMO, 

Jeremy Grantham, co-founder of GMO, 

Photographer: Daniel Acker

米連邦準備制度に対する投資家の信頼があまりにも揺るぎないため、約30年ぶりの高い物価上昇率でさえも資産の急落につながっていないと、米資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏は指摘した。

  バリュー投資の巨人として知られるグランサム氏(83)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「こうした状況はかつて目にしたことがない」とし、「これまでの強気相場はどれも低インフレ下だった」と語った。

  10月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.2%上昇したことについて、「1925年以降、恐らくそれよりかなり前のどの局面であっても、相場暴落を招くには十分な材料だっただろう」とした上で、「しかし今回は米金融当局への信頼が非常に厚く、物価上昇は一時的だと当局が言えば、それが信じられるようになっている」と述べた。

米消費者物価指数、1990年以来の高い伸び-インフレ圧力強まる 

Jeremy Grantham GETTY sub
ジェレミー・グランサム氏
Source: Getty Images Europe

  弱気派として資産バブルへの警鐘を鳴らしてきたグランサム氏は、米金融当局が経済を繰り返し過剰に刺激してきたと指摘。2000年のハイテクバブルや08年の金融危機に先立つ住宅バブルをもたらし、ミーム株の激しい値動きを伴う足元の株式市場の「熱狂」を生み出したと論じた。

  「彼らは学んだか? それは絶対にない」と語り、「金融当局はボルカー元連邦準備制度理事会(FRB)議長以降、正しいことをしていないと私は思う」と述べた。足元の市場を説明するには「インフレ高進の完全な無視を前提にせざるを得ず、それは全く目を見張るものだ」と語った。  

原題:
Grantham Says Fed Is Erring on Highest Inflation Since 1990(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE